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by jbucm

古銭も中薬です


明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します。

今回は古銭の話です。
古銭も中薬として使われているのが、ご存じですか?

中国の著名な作家である馮牧(1919~1995年)氏は、敦煌で車の事故に遭遇し、2本の肋骨を骨折していまい、友人から差し出された祖伝中薬(秘伝処方)を服用し治癒した逸話がありました。その方剤の主な成分は、秦半両(秦の時代古銭)だそうです。また、《本草綱目》にも記載されています、定州の崔務という人が馬から落ちて、足の骨を折った、古銭入りの酒を服用され、足の傷が、すぐ治りました。

色んな図形違いの古銭は、収蔵家(収集家)に好かれて、医学家にも高く評価されています。《本草綱目》には、「古文銭、味辛、性平、主治翳碍、明目、療風赤眼。治婦人血気心痛、金瘡止血、還可治風爛出眼涙、悪瘡、疽瘡吐風痰、婦人生産横逆、心服痛」と記載してあります(古銭は止血作用あり、外傷を治療する、妊婦の難産の治療もできる)。

何故、古銭は薬用価値があるでしょう?
科学者(研究者)は、「原子吸収譜」(原子吸収スペクトル)という測定方法を用いて古銭を分析しました。その結果は、古銭の中に種類多く微量元素を含まれることを発見し、さらに、これらの微量元素は、ちょうど人体の身体が必要と不可欠な物だと証明されました。古銭入りの中薬作用(薬用)は、それらの微量元素だと言えるでしょう。

古銭は沢山ありますが、薬用として使えるのが青銅銭に限られています、例えば、秦半両、唐開元通宝、五代周元通宝。濫用してはいけません。
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注:古銭の中にある微量元素は、銅Cu、鉄Fe、錫Sn、亜鉛Zn、アルミAl、バリウムBa、ナトリウムNa、金Au、銀Ag です。

(周)
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by jbucm | 2009-01-05 10:30 | 中医学 | Comments(0)