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気血津液と臓腑の話(45)


こんにちは。
さて、今日は、肝の生理特徴及び肝と五志・五液・肢体・五官などの関係を紹介致します。

肝の生理特徴:
1.暢達(のびのびとする)を好み、鬱積を嫌う:
 肝気は上昇する特性を持っているので、暢達することによってその特性が正常に維持されます。

2.肝は「剛臓」で、その気は亢進しやすいし、逆動しやすい:
 剛とは強い、気短の意味です。肝の気は激しく動き、「将軍の器官」と呼ばれています。その気は上昇と動き易く、亢進もし易い。

 「体陰用陽」:体とは、本体のことで、用とは、機能のことです。意味は、肝の本体は陰であるが、機能は陽です。
 肝の本体は陰の意味:一つは肝が陰の臓器に属すこと、もう一つは肝が貯蔵する血も陰に属するからです。肝の正常な機能は陰血の滋養に頼っているが、その調暢気機の機能が陽性です。

3.肝気は春気に対応する:
 肝は東、風、木、春季、青色、酸味などと内在の関係があります。

肝と五志・五液・肢体・五官などの関係:
1.怒りは肝の志:
 怒りは人の情緒変化が激しい時の反応で、不良な刺激となります。怒りによって、「気機」は乱れ、陽気が上昇し、気血が逆上する。肝は疏泄を主るため、なお、陽気を上昇することが肝の機能であるので、怒りは肝の志というわけです。あまり怒ると肝を傷付け、肝の陽気の上昇が過度になり、血も気と一緒に逆上し、血を吐くや、昏迷することになります。「気厥(きけつ)」ともいいます。

逆に肝の陰血が不足し、相対的に肝の陽気が上昇し過ぎると、少しの刺激でも怒り易しくなります。臨床では、「怒りを治めるのは難しい、肝を治めれば怒りも治まる」と応用しています。

2.涙は肝の液:
 肝は目に開竅する、涙は目から出るため、涙が肝の液と言われます。涙は目を潤い、保護する作用があります。若し、肝の陰血が不足すれば、目が乾燥して渋く感じます。

3.肝は筋を主る:
 筋、つまり筋膜です。骨に付着し、関節と筋肉をつなげる組織です。筋と筋肉の収縮、拡張によって、肢体・関節を動かせるわけです。「肝は筋を主る」というのは、主に筋膜が肝血からの滋養されることを指す。なので、肝血不足すると、筋膜に営養を与えられず、四肢関節の動きが敏捷でなくなるばかりではなく、手足の震え、痺れなどの症状も見られます。《素問・至真要大論》に、「諸風(震え、痙攣など)掉(振るうこと)眩(目が回ること)、皆属于肝」といっています。

4.肝の華は爪にある:
 爪は指の爪と足指の爪を指している。筋の延長といわれるので、「爪は筋の余り」ともいいます。爪は目で見えるもので、爪の栄養は筋と同じく肝血から貰い、その具合(厚み、艶、裂など)で肝血の状況を反映できるので、「肝の華は爪にある」といいます。

5.肝は目に開竅する:
 目はまた「精明」とも呼ばれ、主な機能は視覚です。正常な場合は、ものをはきり見、色、大きさも判別できます。目もきらきらと光ります。
 肝は血を貯蔵し、また肝の経脉は「目系」(眼系ともいう)とつながっていますし、目の視力が肝気の疏泄や肝血の営養にも依頼しますから、肝は目に開竅するといいます。

(李)
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by jbucm | 2009-01-22 09:38 | 中医学 | Comments(0)
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