気血津液と臓腑の話(53)


こんにちは、先々週と先週、二回に渡って腎の蔵精(精を貯蔵する)の生理機能を紹介致しました。今日は続けて、腎の他の生理機能を紹介しましょう。

2.腎は水液を主る:
 腎臓は全身の水液の代謝を主り、その平衡を調節する作用があります。この作用は腎陽の水液に対する蒸騰気化(じょうとうきか、気の働きの一つで、ある物質を別の物質に変化させる事です)によって実現します。そのため腎臓の水液を代謝する作用は腎の「気化作用」と呼ばれます。

 人体の水液代謝の作用は二つあって、一つは水穀精微の中から臓器を滋養する作用のある津液を全身に送ることです。もう一つは各臓器組織が代謝した後の廃棄液を体外に排泄することです。この二つの作用は皆腎の蒸騰気化作用によって完成されます。

 臓腑に利用された後の水液は三焦を通って腎に帰して、腎の蒸騰気化作用によって「清」と「濁」の部分に分けられ、「清」は三焦を通って再び肺に帰り、全身に拡散し、「濁」は尿になって、膀胱へ行き、体外に排泄されます。このようにして循環往復に、人体の水液代謝のバランスを保って行きます。

 3.腎は納気(のうき)を主る(気を受け止める):
 納とは、固摂・受納の意味です。腎は肺の取り入れた空気を受け止め、呼吸を調節する作用があります。納気はそれを指しています。人体の呼吸運動は肺によって主られるが、吸い込んだ気は必ず腎に帰して、腎のこの納気作用によって呼吸は順調に行われます。腎の納気作用が弱まると、呼吸が浅くなったり、吸気性呼吸困難などの現象が現れます。

(李)
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by jbucm | 2009-03-26 10:42 | 中医学 | Comments(0)

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