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砂仁の由来


こんにちは、周です。今回は砂仁のお話です。

砂仁はショウガ科の種子団塊です。市場で「陽春砂・海南砂・縮砂」とされるものは、その成熟果実です。中国の広東省陽春・信宜・高州、海南省、ベトナム、タイ国、ビルマ、マレシーアに生産していますが、品質は最も良いのが陽春砂仁です。f0138875_13422058.jpg
性味:辛・温、帰経:脾、胃経
効能:化湿行気、温中止瀉、理気安胎

ところで、砂仁の由来はご存じですか。以下はその故事を紹介します。

昔、広東省陽春県内に牛瘟疫を発生しました、多くの牛は病死しましたが、ある地区―蟠龍金花坑付近だけの牛が元気で、一頭も死にませんでした。老農は不思議を思い、牛を放牧する子供(牧童)に、「放牧する場所?何の草を食べさせる?」など詳しい状況を聞き、牧童は皆口をそろえ、「蟠龍金花坑だ、あそこに葉子濃郁芳香、根部発達結果実(葉は芳香性がある、根部が発達で、実を実る)草が生長していて、牛は喜んでその草を食べているよ」と答えました。すると、老農は牧童の案内で蟠龍金花坑へ草を確認するため出かけました。目の前、漫山遍野(山の至る所)みな草に染まっていました、老農はその果実1つを摘んで口に入れてみました、噛めば噛むほど、口の中に香り、甘い、酸っぱい、苦い、辛みの清涼感が、脾胃へ広がり、とても良い感じでした。
その草は牛瘟疫の予防できる、もしかして人の病気にも効果があるかもしれないとの発想で、風寒による胃脘脹痛、食欲不振、呃逆の患者に飲ませてみて、治りました。
以来、この草は栽培するようになり、のちに常用される中薬の一つとなりました。
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by jbucm | 2009-03-31 09:30 | 中医学 | Comments(0)