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気血津液と臓腑の話(59)


こんにちは、皆さんは良い連休を過ごしましたでしょうか?私は、家でのんびりしていました。さて、今日から連休明け、本格的に仕事を始めましたので、早速、先週に続いて腎と膀胱の病証を紹介しましょう。先週で腎の常見病証を紹介終わりましたので、あとは膀胱の病証になりますね。

 膀胱の病証は、主に尿の排泄に関する病証で、主な症状は頻尿・遺尿、或は排尿痛や血尿などです。前に話しましたが、尿液の排泄は腎の気化機能に頼り、頻尿・遺尿・尿失禁などは皆腎気虚弱に関係し、腎気不固証のところで話しました。排尿痛や血尿などの症状は、膀胱湿熱証に属します。

膀胱湿熱証:湿熱の邪気が膀胱に侵入し、排尿異常を引起こす病証です。多く外感湿熱の邪が膀胱に侵入するか、飲食の不節別により、湿熱が内生し、膀胱に下注して招致されます。

【臨床表現】:尿意が急で回数が多く、小腹部の脹痛、排尿に灼熱或いは渋痛感があり、小便黄赤か渾濁、血尿や、尿の中に砂石がある場合もあります。発熱を伴い、口渇だが多飲せず、腰酸脹痛があり、舌紅苔黄膩、脈は滑数です。

【証因分析】:湿熱蘊結、膀胱気化異状の故に小便の回数が多く、短渋不利、淋漓不尽(だらだらして、なかなか終わらない)。膀胱は小腹にあり、湿熱阻滞、内擾膀胱、下迫尿道なので、小腹部の脹痛、尿意が急で排尿灼熱、渋痛が現れます。湿熱が陰絡を損傷するので血尿となります。湿熱が膀胱に長く篭り、尿垢を熱すと、砂石になることもあります。膀胱と腎は相表裏し、湿熱が膀胱に蘊結され、腑から臓へ及ぼし、腎に影響するので腰酸脹痛を見ます。身熱、渇しても多飲しない、苔黄膩、脈滑数等は湿熱内蘊の徴候です。

 以上、今回を持って、各臓腑の話を一段落しましたが、次回からは、臓腑兼病の弁証も紹介したいと思います。

(李)
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by jbucm | 2009-05-07 13:00 | 中医学 | Comments(0)