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中医基礎理論用語ーー「陰陽五行」⑤


* 陰陽偏盛(いんようへんせい):陰か陽がどちらか正常レベル以上に達することによる病気である。『素問・陰陽応象大全』では「陰勝れば陽の病む、陽勝れば陰の病む、陽勝れば熱、陰勝れば寒」と記している。②に紹介しました陰勝則陽病(いんしょうそくようびょう)及び陽勝則陰病(ようしょうそくいんびょう)もやはり陰陽偏盛のことである。

「陽勝れば熱、陽勝れば陰の病む」とは、陽が盛んになって、「陽邪」が致病の原因となり、陽が絶対的に昂進することである。「陽勝れば熱」というのは、「陽邪」による疾病の性質をいっている。一方、「陰の病む」というのは、陽が昂進すれば陰が後退し、陽の昂進によって陰が傷付けられることをいっている。

「陰勝れば寒、陰勝れば陽の病む」とは、陰が盛んになって、「陰邪」が致病の原因となり、陰が絶対的に昂進することである。「陰勝れば寒」というのは、「陰邪」による疾病の性質をいっている。一方、「陽の病む」というのは、陰が昂進すれば陽が後退し、陰の昂進によって陽が傷付けられることをいっている。
 
* 陰陽偏衰(いんようへんすい):すなわち陰の虚と陽の虚の両面をいっている。陰或は陽が正常レベルより低い時病気が発生してしまう。『素問・調経論』では「陽の虚すれば寒、陰の虚すれば熱」といっている。陰陽の動的平衡を保つ原理から陰或は陽のどちらかが不足すると、もう一方のほうはこれによって昂進してしまう。

 「陽の虚すれば寒」とは、人体の陽気が損なわれると、陰を制限する能力を失って、陰が相対的に昂進し、寒証が現れてくることである。

 「陰の虚すれば熱」とは、人体の陰液が不足し、陽を制限する能力を失って、陽が相対的に昂進し、熱証が現れてくることである。

陰陽の偏盛又は偏衰は、いずれも陰陽失調のことである。疾病の病理変化は複雑であるが、「陽勝れば熱、陰勝れば寒。陽損なえば寒、陰損なえば熱」というのは中医学の病機の大綱である。

では、次回からは、五行の用語を説明しましょう。

(李)
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by jbucm | 2009-09-24 10:10 | 中医学 | Comments(0)