古代の黄疸の尿診査法

こんにちは、周です。今回は「黄疸の尿診査法」の話です。

唐の時代・王●(寿のしたに灬)が著した≪外台秘要≫の中に、≪必効方≫「陰黄」についての条文:毎夜小便里浸少許白帛片、各書記日、色漸漸退、則差(尿に白帛を浸け、色を観察、記録し、色が薄くになっていけば、病の治癒の証である)。それは中国ではなく、世界の中でも、初めての「黄疸の尿診査法」についての記載であります。これらの記載は、遅くても、唐の時代から「カルテ」・「看護日記」というものが存在し、当時に「尿検査」を行われていたことを証明しました。

帛は白い絹織物です、中国古代から愛用されていました。文人は帛の上で著文(文章を書く)、画家は帛の上で絵画(絵を描く)、中医は帛を用いて「黄疸」の診断に用いられました。

「黄疸」とは、病名ではなく、症状(強膜―白目の部分、身体―皮膚が黄色、掻痒、尿の色がひどく濃いことを指し、主に肝炎、肝癌、膵臓炎、胆石症などに見られます。現代医学では、「黄疸」を診断するのは、容易ですが(尿、血液の検査)、古代には先進な検査器械がありませんので、「黄疸」の疑われる患者の尿に帛を浸けるという方法で「黄疸」を診断します。「黄疸」であれば、帛の色が黄色くなり、その黄色さで軽重症さは判断できます(黄色が濃ければ濃いほど重症である)、診断だけではなく、病情経過の観察、治療にも用いられました。患者の家族は、毎日白帛が患者の尿に浸け、天干し、帛の色の変化を観察・記録します、受診する際、その「日記」を医師に見せます。医師はその「日記」に記した内容に基づいて、処方します、治療に役立ちます。

科学の進歩につれ、現在では、「帛色診病法」は使われませんが、この診断法から得られた発想・発明は少なくありません、例えば、後世の医家が採用する「試紙染色法」(試験紙法)も、その一つです。
試験紙法とは、試験紙に尿をかけると、尿中の糖を検出できる試験紙法、糖尿病検査法の一種です。
[PR]
by jbucm | 2010-01-18 09:30 | 中医学 | Comments(0)

国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです


by jbucm