中医基礎理論用語ーー「蔵象」⑪


将軍之官(しょうぐんのかん):肝のことです。出典は、『素問・霊蘭秘典論』(「肝者,将軍之官,謀慮出焉」)です。肝は将軍のように、勇気があってたくましい臓であり、策略をめぐらすから、故に謀慮がそこから出るというので、将軍之官と呼ばれています。これは、肝の機能は高級神経の機能にも関連すると考えられます。

肝気(かんき):肝臓の精気で、肝の機能を指します。

罷極の本(ひきょくのもと):肝のことです。出典は、『素問・六節蔵象論』です。「罷(ひ)」とは、疲(ひ)と同じ意味です。罷極の本とは、人体の疲労に耐えるもとの意味です。肝は筋の活動を統轄し、運動をつかさどる臓であり、運動機能の根本であることを説明しています。

肝主疏泄(かんはそせつをつかさどる): 「疏」とは疏通、「泄」とは排泄のことです。肝は疏散宣発、排泄の機能が備えていることを指し、三つの方面から表している。まず、肝気は全身の気機を調暢し、血液と津液の運行を推動する重要な一環です。二つ目は、肝気は脾胃の運化、脾気の散精、胆汁の排泄などにも促進する働きがあります。もう一つは、肝気は情志活動にも影響を与えます。肝の疏泄機能が正常であれば、気機が調暢し、全身の気血も調和し、痛む処がなく、情緒も安定する。

肝気条達(かんきじょうたつ):肝の性質は樹木のように束縛なく伸びることです。なお、肝臓は血液を貯蔵する臓器で、全身の血液分布に調節する機能を持ちます。肝気条達の意味は、肝の疏泄機能が整い、気血を流暢に巡らせることです。

(李)
[PR]
by jbucm | 2010-02-18 10:10 | 中医学 | Comments(0)

国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです


by jbucm