名老中医の養生談①

名老中医の養生談
――欲心宜少,知足常楽(貪欲せず、満足を知ることが常に愉快である)
 
丁光迪先生、男性、1918年4月生まれ。南京中医学院の教授です。数十年間医師に従事し、大量な養生導引に関する著作を読み、『養性延命録』及び『雲笈七签』に書かれた内容が最も好きです。彼の主な養生方法は「静」で、毎日続けて練習していらっしゃるのは「真人起居法」です。1984年の冬心筋梗塞を起こしたが、中西医の治療を受けて健康に回復でき、10年後の今(注:インタービューされた時)でも元気でお仕事と生活をしています。

丁光迪先生は、特殊な嗜好がなく、質朴な日常生活を送っています。清潔で控えめな飲食をし、静かでリズム正しい生活スタイルをしていて、貪欲せず、常に満足で愉快な心情を保っています。

夜9時頃に就寝し、朝の起きる時間は、春夏秋が5時頃、冬が7時頃になります。それに加えて、1時間ほど昼寝します。朝起きたら、先ず冷水で顔を洗い、それから出掛け、「真人起居法」を練習します。練習後、穏やかな呼吸をしながら30分間散歩します。冬季では、室内で練習し、軽く運動をします。

飲食は、あっさりしたものを好みます。一日の三食は次のように摂ります:朝食はたくさん食べます、例えば、豆乳2杯に食パン3~4枚、あと1~2杯お粥を食べます。甘いものはあまり食べなく、干物やお新香が好きです。このような朝食の御蔭で、便通がとても良いというのです。昼食はご飯1~2杯程度です。夕食は一番少なくて、ご飯少々又はお粥一杯、お粥の場合は、少し燕麦を加えます。おかずは、肉食より、魚が好きです。お酢も好きです。タバコは吸わないが、たまに少し黄酒(醸造酒)を飲む。間食(おやつ)やサプリメントはあまり食べない。

丁先生の記憶力はとても良いです。先生に健脳の方法について伺いましたが、「よく思考・博学・意識にして覚える」と答えられました。年をとっているからと言ってだらしなくなるのが禁物です。先生はさらにこう言いました:「用神は養神であり、用脳は健脳であること」。しかし、妄想してはいけません、特に実現できないこと、とんでもないことは考えないほうが良いです。

先生に、たまに不眠が訪れます。特に脳の使い過ぎや情緒が不安定の時に発生します。先生は睡眠薬を飲まず、「数息法」(ゆっくり呼吸を数える)と「気功入静法」という方法で眠りつきます。酷い場合は、「坎離交触法」を2~3日続けて実行し、必ず効果が得られると言っています。

附1:「真人起居法」
①静かで綺麗な場所を選び、正座し、目を閉じ、呼吸を整える。精神を集中し、上下の歯を36回叩く。
②左手の親指で右手の平にある勞宮穴を摩擦(マッサージ)し温め、交換して反対側を摩擦する。
③両手の親指で晴明穴(目頭の傍0.3cm)、瞳子髎穴(目じりの傍約0.5cm)、迎香穴(小鼻の傍約0.5cm)を各7~14回按摩する。両手の平を暖かくなるまで相互摩擦してから、深呼吸してから息をとめ、両手の平で顔全体を按摩する(回数は限らない)。
④両膝、足、腰を各21回按摩する。
⑤上記の動作を完了後、姿勢を整え、舌を上口蓋と上下の歯茎に当て、唾液が出たら、百回ほど漱いで、3回に分けて飲み込む。

 勞宮穴は手の厥陰心経の穴で、寧心安神の効果がある;晴明穴、瞳子髎穴は明目で、迎香穴は鼻づまりなどの改善できる。なお、毎日続けて按摩すると、経絡を刺激し、五臓の調和ができ、美容効果も得られる。

附2:「坎離交触法」
お風呂上がり、或いは足湯してから行います。方法は両足の裏にある涌泉穴の周りを各一周天(三百六十五回)按摩する。簡単ですが、毎日続けると、不眠・遺精・健忘・心拍急速・頭痛・冷え性・疲労などの改善ができます。

(李)
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by jbucm | 2010-03-18 11:20 | 中医養生 | Comments(0)

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