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植物の部位によって使う道が違う―その②

生薬では、同じ植物の違う部位を使うと、薬効が違います。

紫蘇葉(しそよう)、紫蘇梗(しそきょう)、紫蘇子(しそし)は、それぞれ、シソ科Labiataeのシソ、またはその他近縁植物の葉、茎枝、種子です。皆辛温で香気を有り、理気に働きます。紫蘇葉(蘇葉、ソヨウとも称します)は発散風寒、和中止嘔、行気解毒に優れ;紫蘇梗(蘇梗、ソキョウとも言います)は理気解鬱、安胎に優れています;紫蘇子(蘇子、ソシ)は降気平喘、消痰止咳、潤腸の効果があります。
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中国の民間では、紫蘇をよく食材として使われていますが、色んな病証にも使われています。ここで、幾つの民間療法を紹介しましょう:
①胃気不和による嘔吐:蘇葉、黄連、生姜、竹筎各9g、水で煎じて飲む。
②肺寒咳嗽、胸悶、痰が薄くて多い:紫蘇、杏仁、前胡、枇杷葉各9g、水で煎じて飲む。
③つわり:蘇葉10g、黄連30g、水で煎じて飲む。
④湿疹:蘇葉(乾燥)60g、少々煎じる、数分間かけて患部を洗う。洗ったあと、水気を拭かないで、患部の上に蘇葉の粉を撒く。一日1回、急性の場合は、2~3日で完治できる。
⑤しゃっくり:蘇梗、橘皮各6g、生姜3枚、水で煎じて飲む。
⑥ 口臭:蘇子10g(一日分)、水で煎じて、毎食後にうがいする。
⑦流行性耳下腺炎:紫蘇の粉末をお酢で煉り、外用。

なお、蘇木(そぼく)という活血化瘀の生薬がありますが、それはシソの家族ではなく、マメ科LaguminosaeのスホウCaesalpinia sappan L.の心材部分です。

(李)
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by jbucm | 2010-12-09 11:12 | 中医学 | Comments(0)