植物の部位によって使う道が違う―その③

 生薬では、同じ植物の違う部位を使うと、薬効が違います。

 葛根(かっこん)と葛花(かっか):葛根(かっこん)は、マメ科Leguminosaeのクズの周皮を除いた根です。性は涼、味は甘・辛で、脾胃に帰経します。解肌退熱ができ、表証の発熱・無汗・頭痛・項強(首が硬い)などに使われますが、生津止渇の効用もあるので、熱病の口渇や消渇にも使われます。なお、透疹と昇陽止瀉の効能もあります。葛花(かっか)は同じ植物の花で、性平味甘で、醒胃止渇・解酒毒の効能をもつので、酒酔いの嘔吐・口渇などに使われます。
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 桑葉(そうよう)、桑枝(そうし)、桑白皮(そうはくひ)、桑椹(そうじん):みんなクワ科Moraceaeのカラグワの家族です。桑葉はその葉っぱ、桑枝はその若枝、桑白皮はそのコルク層を除去した根皮で、桑椹はその果実です。桑葉は味苦・甘、性寒で、軽くて上昇の性質を持ち、肝肺の風熱を清散する効用を持ちます。桑枝は味苦、性平で、経絡に入り、清熱散風の他に、通絡の効用を持ち、祛風湿にも働きます。桑白皮は味甘・辛、性寒で肺経に入り、下降の性質をもち、清肺消腫・止咳平喘の効用を持ちます。桑椹は、味甘・酸、性寒で滋陰養血の他に、生津・潤腸通便などにも使われます。

(李)
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by jbucm | 2010-12-16 13:56 | 中医学 | Comments(0)

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