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植物の部位によって使う道が違う―その④

 生薬では、同じ植物の違う部位を使うと、薬効が違います。

 枸杞子(くこし)、地骨皮(じこっぴ):枸杞子は枸杞の成熟した果実を乾燥したもので、地骨皮はその根皮です。枸杞子は味甘性平で、滋補肝腎・益精明目の効用を持っています。地骨皮は味甘淡性寒で、清熱涼血の作用があり、特に退虚熱に優れで、陰虚内熱に使われます。
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 檳榔子(びんろうし)、大腹皮(だいふくひ):檳榔子は、成熟した種子で、大腹皮はその果皮です。檳榔子は味苦辛、性温で、効用は殺虫・消積・利気・行水です。大腹皮は味辛、性温で、効用は下気行水です。

 川楝子(せんれんし)、苦楝皮(くれんぴ):川楝の木の乾燥した成熟果実と樹皮です。二者の性味は皆寒・苦ですが、川楝子の効用は舒肝止痛と殺虫で、苦楝皮は毒あり、駆虫薬として使われますが、外用で頭癬や疥瘡の治療もできます。

 柏子仁(はくしにん)、側柏葉(そくはくよう):植物側柏の乾燥した成熟果実と枝葉です。柏子仁は柏実とも言い、味甘・辛、性平で、養心安神・潤腸通便の効用があります。側柏葉は味苦渋、性微寒で、涼血止血・祛痰止咳薬として使われます。なお、外用で脂溢性皮膚炎や抜け毛の治療もできます。

 益母草(やくもそう)、茺蔚子(じゅういし):植物益母草の乾燥した全草と果実です。益母草は味苦・辛、性微寒で、活血祛瘀・利尿消腫の効用をもち、月経不順などの婦人病によく使われます。茺蔚子は味甘、性微寒で、活血調経の効用を持つほかに、涼肝明目の効用もあるので、肝熱頭痛や目赤腫痛に適用されます。

(李)
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by jbucm | 2011-01-13 11:16 | 中医学 | Comments(0)