『黄帝内経』筆記 陰陽五行(一)

素問・陰陽応象大論篇 第五①

本篇は「大論」であり、内容が多くて、陰陽五行の道理を繰り返し説明している。理論性が強いが、陰陽五行の応用においても詳しく説明している。長いですが、実用性があるので、頑張って最後まで付き合っていきたいと思います。

【原文】陰陽者、天地之道①也。万物之綱紀②、変化之父母③、生殺之本始④、神明之府⑤也、治病必求于本⑥。

【注釈】①天地之道:天地は広く自然界の総称で、道とは、法則や規律である。天地之道とは、自然界の法則と規律である。

②万物之綱紀:綱紀とは、綱領の意味で、万物之綱紀とは、万物の生長消滅変化の綱領である。

③変化之父母:朱子雲は「変者化之漸、化者変之成」と言った。ここの「父母」とは根本の意味である。変化之父母とは、事物が発展変化できるのは、陰陽二気が対立統一の運動しているからである。つまり、陰陽は事物の変化の根本である。

④生殺之本始:生とは新生で、殺とは消滅である。本始とは根本、本元で、上の「父母」と同じ意味である。

⑤神明之府:ここの「神」とは「変化不測」を指し、「明」とは変化の結果である。「神明」とは、自然界万物の運動変化の内在動力で、「府」とは場所、所在地である。神明之府とは、(陰陽は)、はかり知れないほど事物の神妙な発生と変化の内在動力及びその外在表現のところである。

⑥治病必求于本:ここの「本」とは、陰陽のことを指す。呉崑の注釈は、「天地万物、変化生殺神明者、皆陰陽が本である。即ち、陰陽は病の本であることが知る。故に、治病は必ずその本(陰陽)を求める。先ず陰であるか、陽であるかを知ってから、治療をする。」

「治病必求于本」の意味は、疾病の発生と発展変化の根本的な原因は陰陽の失調であるから、先ず陰陽失調の状況を診察し、なお、治療には、陰陽の偏盛や偏衰を正し、その平衡協調を回複させるべきである。

【訳文】陰陽は、自然界の法則と規律である。万物の生長消滅変化の綱領、発生、変化の根本でもある。自然界万物の運動変化の内在動力外在表現の処である。治病は必ず陰陽という根本を探究しなければならない。

(李)
[PR]
by jbucm | 2012-03-15 10:00 | 中医学 | Comments(0)

国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです


by jbucm