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『黄帝内経』筆記 陰陽五行(三)

素問・陰陽応象大論篇 第五③

【原文】寒気生濁、熱気生清①;清気在下、則生飧泄(そんせつ);濁気在上、則生*月へんに真)脹(しんちょう)②。此陰陽反作③、病之逆從④也。

【注釈】①寒気生濁、熱気生清:馬蒔の注釈によれば、「寒気は陰を主り、下降し、凝集で散らない、故に濁気が生ずる。熱気は陽を主り、上昇し、固まらない、故に清気が生ずる。」となっている。

②清気在下、則生飧泄;濁気在上、則生しん脹:「飧泄」とは、大便の中に未消化の食物が混ぜている、完穀不化のことである。「しん脹」とは、胸腹部の脹満のことである。張介賓の注釈では、「清陽主昇、陽気衰弱では、清陽が不昇になり、故に眩暈や腹瀉となる(益気昇陽は治療原則であり、李日東垣の「補中益気湯」、「升陽除湿湯」はその代表方である);濁陰主降、陰気が上に溜まったら、不降になり、故に痞証や臌脹となる」という意味である。

③反作:異常である。陽は上にあるべきが、下にあって、陰は下にあるべきが、上にあったことを「陰陽の反作」と言う。

④逆從:逆の意味である。上の「飧泄、しん脹」のことは、みんな陰陽の逆行のことを指す。

【訳文】寒気は濁陰を生じ、熱気は清陽を生ずる。清陽の気が下にあって上昇しなければ、腹瀉を引き起こし、濁陰の気が上にあって下降しないと、胸腹部の脹満の病を引き起こす。これは、陰陽が異常になる話し、つまり、陰陽の気が正常な状態と逆になっている話である。

(李)
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by jbucm | 2012-03-29 09:49 | 中医学 | Comments(0)