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『黄帝内経』筆記 陰陽五行(四)

素問・陰陽応象大論篇 第五④

【原文】故清陽為天、濁陰為地。地気上為雲、天気下為雨;雨出地気、雲出天気①。故清陽出上竅、濁陰出下竅②;清陽発腠理、濁陰走五藏③;清陽実四肢、濁陰帰六府④。

【注釈】①雨出地気、雲出天気:陰陽はそれぞれの位置にあって、陰陽の気は上下に交わり、雨や雲、そして万物に化生する。清陽は天、濁陰は地である。地は下にあるが、地の気が上昇すれば、雲になる;天は上にあるが、天の気が下降すると、雨にある。

雲があってから雨がある。この雨は天から降りるが、元々は地気が生じる雲からなるものなので、故に「雨出地気」と言う。

一方、雨が降るから、その後上昇する雲がある。この雲は地から昇るが、元々は天気が生じる雨からなるもので、故に「雲出天気」と言う。これは、陰陽が交わる「道」である。自然界雲と雨の形成の現象は、陰陽互根の意義があるだけではなく、陰陽転化の過程も示してある。

②清陽出上竅、濁陰出下竅:上竅とは、耳・目・口・鼻など頭面部の七竅である;下竅とは、前後の二陰である。馬蒔の注釈は「凡そ人体の物は、清陽に属す者があって(上竅からでる)、例えば涕・唾・気・液など……濁陰に属す者があって(下竅からでる)、例えば汚穢溺など。」

③清陽発腠理、濁陰走五藏:ここの清陽は衛気のことを指し、濁陰は精血津液のことを指す。張志聡はこう言った、「腠者、三焦通会元真之処。理者、皮膚蔵府之文理。この言葉は、清陽の気は腠理に通会し、濁陰の精血は五臓に走る。五臓は蔵精の者からである。」

④清陽実四肢、濁陰帰六府:ここの清陽は飲食物から化生した精気であり、その糟粕は濁陰である。張志聡はこう言った、「四肢は諸陽の本で、六腑は伝化物が蔵しない。この言葉は、飲食物から化生した清陽は四肢を充実し、混濁物は六腑へ戻る。」

【訳文】大自然の清陽の気は上昇して天となり、濁陰の気は下降して地となる。地気は蒸発し上昇すれば雲となり、天気は凝集し下降すると雨になる。しかし、雨は地気の上昇した雲から変化したものであり、雲は天気の下降した雨が蒸発してできたものである。人体の変化もこのようなものであって、清陽の気は上竅から出るが、濁陰の気は下竅から出る。清陽の気は湊理から体外へ蒸発するが、濁陰の気は体内の五臓へ向かって注ぐ。清陽は四肢を充実し、濁陰は六腑へ帰る。

(李)
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by jbucm | 2012-04-05 10:02 | 中医学 | Comments(0)