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『黄帝内経』筆記 陰陽五行(十六)

素問・陰陽応象大論篇 第五⑮

【原文】故邪風之至,疾如風雨①。故善治者治皮毛②,其次治肌膚③,其次治筋脉④,其次治六府⑤,其次治五藏。治五藏者,半死半生也⑥。

【注釈】①邪風之至,疾如風雨:「邪風」は、広く六淫外感の邪気を指す。「至」は、侵入の意味である。六淫邪気が身体への侵入は、風と雨のように速い。

②善治者治皮毛:陽邪が始めに人体を襲う時は、皮毛と気分を損傷する。故に、善治者(治療が上手い者)は陽気を助け、邪気を宣散して(邪気が)中へ入って陰気を損傷することを防ぐ。王氷は「止于萌也」と言った。

③其次治肌膚:邪気が皮毛に停留していれば、肌膚に入ってしまう。肌膚はまだ外の気分に属すから、この時はまだ邪気を外で解消できる。故に、これは次の治療方法である。王氷は「救其已生」と言った。

④其次治筋脉:邪気が肌膚に停留していれば、今度は経脈に入ってしまう。経脈は中に臓腑とつながり、外に躯幹と四肢と絡している。故に、善治者は、この場合に治療に経脈で邪気を解消し、(邪気が)中の臓腑への侵入を防ぐ。これは治療の法則であるが、また上に次ぐ方法である。王氷は「攻其已病」と言った。

⑤其次治六府:邪気が経絡に停留していれば、中に入ってしまうから、故に六腑から治療する必要がある。王氷は「治其已甚」と言った。

⑥半死半生:「予後が悪い」という意味である。六腑での治療に次ぐ方法は五臓での治療である。邪気が五臓経気の間にあれば、まだ治療は可能だが、もし五臓に侵入してしまったら、治るのが少ない。故に「半死半生」という。王氷は「治其已成」と言った。


(李)
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by jbucm | 2012-07-19 10:19 | 中医学 | Comments(0)