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『黄帝内経』筆記 陰陽五行(十八)

素問・陰陽応象大論篇 第五⑰

【原文】故善用鍼者、從陰引陽、從陽引陰①。以右治左、以左治右②。以我知彼③、以表知裏。以觀過與不及之理、見微得過④、用之不殆⑤。

【注釈】①從陰引陽、從陽引陰:「引」とは、経絡の気を引用し、虚実を調節することである。「陰」は、内臓、五臓、陰経、胸腹部、下部などを広く指す。「陽」は、体表、六腑、陽経、背部、上部などを広く指す。故に「從陰引陽、從陽引陰」という治療原則も、多種の情況に運用できる。例えば、「從陽引陰」は、背部の腧穴を用い五臓の疾病を治療すること、陽経の穴を用い陰経の疾病を治療すること、上部の穴を用い下部の病症を治療など。これは、陰陽気血が人体の内外上下に貫通しているからである。

②以右治左、以左治右:三陰と三陽の経脈は左右に交互して貫通している。故に、針刺治療の時、左の病症に右を刺すと右の病症に左を刺すという方法がある。これは、「繆刺法」とも言う。

③以我知彼:一説は、「我は医師で、彼は病人であり、医師の正常な生理状況で病人の異常な病理状況を推測する」となっている。前後の言葉(左右、表裏)で次のように理解できる:我は「此処(ここ)」で、彼は「其処(そこ)」であり、此処の変化で其処の状況を知る。「以表知裏」とは、表の変化で裏の状況を知る、という意味である。

④以觀過與不及之理、見微得過:これらの方法で邪気太過及び精気不足の機理を観察し、疾病の些細な症状を見てその問題点を把握し治療する。

⑤用之不殆:「殆」とは危ないことである。これらの方法で疾病を診断と治療すれば、誤治の恐れがない。

(李)
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by jbucm | 2012-08-02 10:00 | 中医学 | Comments(0)