こんにちは、先週土日(8月4日・5日)夏季講習会(その2)を行われました。今回は韓先生からの「膠原病の中医弁証及び治療」でした。膠原病の中で、多発する関節リウマチ(RA)とシェーグレン症候群(SS)を取り上げ講義されました。
韓先生は現代医学(西洋医学)と中医学理論を結合し、中医学の角度から、分かり易く解説を頂きました。中医学の観点からみると、RAは痹証に属しますが、普通の痹証と違って、頑痹・尪痺となります。疾病性質は本虚標実で、肝・腎・脾虚は本で、湿滞瘀阻は摽であります。老中医の焦樹徳先生の治療経験、食療法を紹介されました。SSは古代中医学文献では記載されていないですが、≪内経≫に「燥勝則乾」とあり、金元四大家の劉河間は、「諸渋枯涸、乾勁皺掲、皆属於燥」と言いました。近年、中国中医痹病専門委員会は、本病を「燥痹」と称します。燥熱外邪、先天不足、久病失養、老衰、誤治失治などの原因(病因)で、津傷液燥、陰液虧虚になり、清竅に潤い力が低下するか失うで発症すると認識しています。老中医の治療経験、食療法も紹介されました。