蘇東坡と中医薬の話―其の②


こんにちは、周です。今回は蘇東坡と中医薬の話―其の②です。

1095年、蘇東坡が恵州に遷移された期間中、痔瘡を患い、日常生活に不便がありました。彼は痔瘡ができた原因が小さい虫に体内をかじられたと考え、自己流の治療法を考え出しましたー「主人枯杭則客自棄去」。数ヵ月の間、普段の飲食をしない、塩も入れてない面餅(小麦粉をこねて薄く円盤状に伸ばし、平なべで焼くか蒸すかした食べ物)と胡麻と茯苓を食べます。知らず知らずに痔瘡が治りました。

蘇東坡が独自で考えた治療法は、滑稽であるが、一定な科学的な根拠があると思われます。小麦粉・胡麻・茯苓は滋補食物・中薬であります。胡麻は、脂肪油を多く含め(約60%)、潤腸通便の作用が強く、便通を良くし、排便時、肛門に与える局部刺激を減少させ、痔瘡に良いとされます。≪神農本草経≫に、「主傷中、虚羸、補五内、益気力、長肌肉、塡脳髄。久服軽身不老」と記載しています。

ちなみに、日本の学者は、胡麻が抗癌作用あるとの研究成果が出ました。天然食品が大いに人気がある今は、黒色食品である黒胡麻は、益々歓迎されています。

小麦粉・胡麻の薬膳作用を紹介します。
小麦粉
性味帰経:甘・涼。入心・脾・腎経
効能:養心、益腎、除熱、止渇
主治:臓燥、煩熱、消渇、泄利、痈腫、外傷出血

胡麻(烏麻、烏芝麻、小胡麻、巨勝)
性味帰経:甘・平。入肝・脾・腎経
効能:補益肝腎、養血益精、潤腸通便
主治:肝腎不足による頭暈耳鳴・腰脚痿軟・鬚髮早白・肌膚乾燥・腸燥便秘、痔瘡
注:胡麻は黒胡麻と白胡麻があります、食用なら白胡麻が良い、薬用なら黒胡麻が良いと言われています。

茯苓は次回(其の③)で紹介しますので、ご期待下さい。
[PR]
by jbucm | 2012-08-20 09:55 | 中医学 | Comments(0)

国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです


by jbucm