蘇東坡と中医薬の話―其の③

こんにちは、周です。今回は蘇東坡と中医薬の話―其の③です。

茯苓の延年益寿という効能は、歴代の医家・養生家に重要視されています。唐・宋の時代では、茯苓を服用することは、極普通となっていました。宋の文学家である蘇東坡は、茯苓餅を作るのは、とても上手でした。蘇東坡は、茯苓餅を作ることについて、こう言いました:「以九蒸胡麻、用去皮茯苓少入白蜜為餅食之、日久気力不衰、百病自去、此乃長生要訣」(九蒸胡麻=古人は胡麻の炮製法である、こだわりがあって、複雑であります。現代中薬学では、胡麻の炮製法は簡単です)。彼は60歳になっても、驚異的な記憶力と強健な身体を持ち主であり、それは自家製の茯苓餅をよく食べたと言われています。

茯苓はサルノコシカケ科のマツホドのPoria cocos (Schw.) Wolfの外層を除いた菌核で、松樹の根に寄生します。黒褐色の外皮が「茯苓皮」、内側(肉部)が淡紅色を呈すものを「赤茯苓」、白色を呈すものを「白茯苓」、松根を抱くものを「茯神」(抱木神とも称されます)と言い、皆は中薬として用いられますが、それぞれ長じる効能を持ちますー「茯苓皮」は利水、「白茯苓」は健脾、「赤茯苓」利湿、「茯神」は安神。つまり、使用目的によって、「部位」を選択することができますー健脾益気なら「白茯苓」、利湿消腫なら「赤茯苓」「茯苓皮」、養心安神なら「茯神」。現代では、外皮(茯苓皮)を除いた菌核全部を茯苓として利用することが多いです。
≪本草綱目≫に、「主胸脇逆気、忧患惊邪恐悸・・・利小便」
≪名医別録≫に、「益気力、補神守中」
≪薬性論≫に、「開胃止嘔逆、善安心神」と記載されています。

茯苓の効能を紹介します。
性味帰経:甘・淡・平。入心・脾・肺・腎経
効能:利水滲湿、健脾補中、寧心安神
主治:小便不利、水腫、停飲(痰飲)、脾虚食少、泄瀉、心悸失眠(不眠)
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by jbucm | 2012-09-02 17:14 | 中医学 | Comments(0)

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