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『黄帝内経』筆記 陰陽五行(二十一)

素問・金匱真言論篇第四②

【原文】黄帝問曰:天有八風①、経有五風②、何謂?岐伯對曰:八風発邪、以爲経風、觸五藏、邪気発病③。所謂得四時之勝④者、春勝長夏、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春、所謂四時之勝也。

【注釈】①天有八風:「八風」とは、東、東南、南、西南、西、西北、北、東北の八方の風である。この八方の風は、時期通りで至るであれば、正常な気候であり、万物の生長を主る。「実風」と謂われる。

もし八風が時令にはずれで至るなら「邪風」となり、人に病をさせ、「虚風」と称する。下文の「八風発邪」がこれである。

② 経有五風:「五風」とは、心肝脾肺腎など五臓の風証である。「経有五風」とは、外風が経脈を損傷し、中に入り五臓を犯し、肝風、脾風、心風、肺風、腎風の証となる。

③ 八風発邪、以爲経風、触五藏、邪気発病:八風が時令にはずれで至り、「邪風」となって身体に侵入し、経風となり経絡に沿って五臓を触れる。邪気が正気を干渉し、故に発病する。

④得四時之勝:四時(春夏秋冬)に長夏を入れて五時ともいう。「四時之勝」とは、ある季節に(五行学説に従い)それを尅す季節の気候が見られる。例えば「春勝長夏」とは、長夏に春の季節の気候が見られる。なお、長夏勝冬、冬勝夏、夏勝秋、秋勝春となっています(なお、ここからの32文字は、恐らく他篇の内容だと日本・丹波元簡が書かれた『素問識』に指摘された)。
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【説明】この節は、まず自然界に四時に応じない不正の気があり、人体の経脈を経由し、五臓を損傷する、これが致病の素因であると指摘した。本篇の「天人陰陽相応」と「五臓が五時に応じてそれぞれの収受がある」という論述の前書きとなっている。

次は、八風が致病素因になるのは、四時の所勝と所不勝に関係すると示した。『素問集注・巻一』にこう書かれた:「……春に長夏の西南風、長夏に冬の北風、冬に夏の南風、夏に秋の西風、秋に春の東風が至れば、四時所勝の気を得るといい、風に触れない。五臓がそれぞれの時期に旺盛であり、その所不勝(例えば、春の所不勝は秋)の風に勝つことができる。」

最後に、外邪が内臓を犯すルートは次のようだと指摘した:
八風発邪(致病素因)→経脈(五臓六腑の兪穴)→五臓


(李)
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by jbucm | 2012-09-06 10:37 | 中医学 | Comments(0)
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