こんにちは、周です。今回は成語の話です。
以下の成語は、間違し易い成語です。
不足為訓:手本(模範)・法則とするに足りない。
久暇不帰:長い間(長期間)借りて返さない。
側目而視:じっと怒りを抑えて黙りこむ、内心不満ではあるが口に出すことがはばかられる。畏敬や怒りの表情を表す。
馬革裹尸:馬の革(皮)で尸(死)体を包む。すぐれて勇敢で敵を殺す、戦死する。英雄的な気概である。
万人空巷:街中に空無一人(一人も居ない)ではなく、人が巷(横町)を出払ってしまい、大街(大通り)に出る、人出が多いさまを比喩する。祝賀や出迎えを形容することが多い。
目無全牛:物事の複雑さや大きさに圧倒されずに、肝心なところをテキパキと解決していくこと。技術が熟練の域に達していること。語源は、牛を解体する人は、最初は牛全体を見てどうしてよいかわからないが、手慣れてくると包丁の入れどころだけが目に入る、という『荘子』の寓話からである。
望其項背:その項(うなじ)と背中を望む、人に追随するのを比喩する。否定の形で用いることが多い。例:他的演技高超、無人能望其項背(彼の演技は優れていて、彼に追随することができる人が居ない)
火中取栗:火中の栗(クリ)を拾う、他人の利益のために危ないことをする。つまり、酷い目にあっても、自分は全然報われないこと。
炙手可熱:手をかざせばやけどしそうである。気勢が盛んで勢力が大きいさまを比喩する。
挙案斉眉:夫婦が互いに尊敬し合う、打ち解ける。語源は、後漢の梁鴻の妻である孟光が夫に食事を出すとき、盆を目の高さまで高く上げたということからである。似ている成語は、心心相印・相敬如賓・夫唱婦随である。
首当其沖:真っ先に攻撃の矢面に立つ、真っ先に災難・攻撃などを被る。
改頭換面:内容はもとのままにして、形式だけを変える。貶義語(貶す意味をする)である。例:他本来準備洗心革面做人、可最後只是改頭換面(彼は、心を入れ替えて社会に役に立つ人間になると誓ったが、結局最後は改頭換面である)。出典は、唐の時代・寒山の詩僧(詩人・僧人)第213首―「改頭換面孔、不離旧時人」である。