『黄帝内経』筆記 蔵象学説(八)

素問・霊蘭秘典論篇第八③

【原文】至道在微、変化無窮、孰知其原!窘乎哉①、消者瞿瞿、孰知其要②!閔閔之當、孰者爲良③!恍惚之数、生於毫厘、毫厘之数、起於度量④。千之萬之、可以益大、推之大之、其形乃制⑤。

黄帝曰:善哉、余聞精光之道、大聖之業⑥、而宣明大道、非齋戒擇吉日、不敢受也⑦。黄帝乃擇吉日良兆、而藏霊蘭之室、以伝保焉⑧。

【注釈】①至道在微、変化無窮、孰知其原!窘乎哉:もっとも深刻な道理は微妙であり、変化も窮まるところがなく、その本源は誰も知らない。これを知るのは、とても困難なことである。

②消者瞿瞿、孰知其要:「消者瞿瞿」についての解釈は幾つがあり、『素問集注・巻二』の注釈は比較的に納得し易いです:「消」は「消息」であるが、動詞として、「視る」という意味です;「瞿瞿」は、驚いているようすです。驚きながら(微妙で深刻な道理)を視る者も、その要は知らない。

③閔閔之當、孰者爲良:『素問直解・巻一』にこう書かれています:「閔閔」は深憂(しんゆう)で、「當」は適切という意味で、「閔閔之當、孰者爲良」は、深憂な道の適切さは、どれが良いかが分からない。

④恍惚之数、生於毫厘、毫厘之数、起於度量:「恍惚之数」とは、確実に説明し難く、あるようでもありないようでもある数字である。「毫厘」(ごうりん)は、とても小さな度量単位です。毫厘の数は、さらに小さな度量で測るものである。

⑤千之萬之、可以益大、推之大之、其形乃制:(小さな単位)を集め、千倍万倍拡大すれば、大きくなります。拡大し発展しながら、種々さまざまな世界を形成する。

⑥余聞精光之道、大聖之業:私は、非常に練れている道理を聞いている。これは大聖人が創立した事業である。「余」は、黄帝の自称です。

⑦而宣明大道、非齋戒擇吉日、不敢受也:これらの賢明で広大な道理に精進(修行)するのは、吉日を選ばなければ、受けることができない。

⑧黄帝乃擇吉日良兆、而藏霊蘭之室、以伝保焉:それで、黄帝が吉日と時機を選び、(この「秘典」を)霊蘭の室に蔵し、(後世へ)伝わることを確保された。

【説明】本節は、本篇の十二臓腑の関係についての説がいかに大事なものだとさらに強調しました。我々は、とても微妙で変化も窮まるところがない道理を勉強する際、その深刻さを悟り、探求しなければならないです。

では、『素問・霊蘭秘典論篇第八』の勉強は、今回で終わりにします。次回からは、『霊枢・天年第五十四』を勉強しましょう。


(李)
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by jbucm | 2012-12-19 10:30 | 中医学 | Comments(0)

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