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黄連の由来

こんにちは、周です。今回は黄連の話です。

黄連は川連・雅蓮・鶏爪蓮・炒黄連とも呼ばれます。性味は苦寒で、心・肝・胃・大腸経に帰経します。清熱燥湿・瀉火解毒作用があります。胃腸湿熱による腹瀉・痢疾・嘔吐、熱病、熱毒による高熱・煩燥・目の充血・咽喉腫痛・痈腫瘡毒(皮膚化膿症)、消渇(中消)に用いられます。苦寒ですので、多量を用いると敗胃(胃を損傷する)します、胃寒嘔吐・脾虚泄瀉には禁忌です。

≪本草正義≫にこう記載しています:黄連大苦大寒、苦燥湿、寒勝熱、能瀉降一切有余之湿火、而心・脾・肝・腎之熱、胆・胃・大腸之火、無不治之。
≪珍珠囊≫にこう記載しています:其用有六。瀉心臓火、一也。去中焦湿熱、二也。諸瘡必用、三也。去風湿、四也。治赤眼爆発、五也。止中部見血、六也。

2月の早春に、10cm位の花茎を出し、その上部に柄のある黄緑色花を1~3個互生に付けます。根茎は多数の細い根を出し、黄色で噛むと苦く、主根茎を「黄連」と称し、薬用とします。性質は冷涼適湿を適地とし、寒気には強く、高温には弱いです。主な産地は中国四川省・河北省であります。
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黄連の由来を紹介します。
伝説によりますと、大昔、西南石柱県黄水坪の山村に、姓は黄という一家が住んでいました。天災に遭い、父と末っ子の娘―黄蓮だけが生き残されました。村人々の多くは、同じ疾病(高熱・煩燥・下痢嘔吐・腫痛)に罹り、徐々にダウンしてしまいました。不幸にも黄父もその病を患い、仕事ができなくなりました。幼少な娘さんは、村人と一緒に食料の代わりの山菜を採りに行きました。天真爛漫の娘は、ある種の植物(のちに黄連と呼ばれるもの)を見て、山菜として採って家に持ち帰りまして、まるごと(根茎も一緒に)を綺麗に洗って煮て、黄色くなった汁を、腹を空かせた父に飲ませました。その「山菜」汁を飲んだ後、父は元気になり、仕事もできるようになりました。村人も真似して、黄蓮が採った「山菜」汁を飲んで、病気が治りました。

村人は、娘さんの黄蓮に感謝の意を込めて、その「山菜」を黄蓮と名付けました。年深月久(長い年月を経る)、人々は、現在に使われている黄連と呼ぶようになりました。
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by jbucm | 2013-01-14 09:51 | 中医学 | Comments(0)