『黄帝内経』筆記 蔵象学説(十)

霊枢・天年第五十四②―①

【原文】黄帝曰:人之寿夭各不同、或夭寿、或卒死、或病久、願聞其道①。岐伯曰:五藏堅固、血脉和調、肌肉解利、皮膚致密②、営衛之行、不失其常、呼吸微徐、気以度行③、六府化穀、津液布揚、各如其常、故能長久④。

黄帝曰:人之寿百歳而死、何以致之⑤?岐伯曰:使道隊以長、基牆高以方⑥、通調営衛、三部三里起、骨高肉滿、百歳乃得終⑦。

【注釈】①人之寿夭各不同、或夭寿、或卒死、或病久、願聞其道:人の寿命はそれぞれ違う。途中で夭折し、或は急死、或は長く持病するなどがさまざまである。その道理を聞きたいのである。

②五藏堅固、血脉和調、肌肉解利、皮膚致密:五臓が丈夫し、血脈が調和し、筋肉が通暢で滞りがない、皮膚が緻密である。

③営衛之行、不失其常、呼吸微徐、気以度行:営衛の運行が常度(定まった法度)に超えない、呼吸が穏やかでゆっくり、全身の気は規律があって(一息で六寸、一昼夜で全身を50回ぐらい回る)運行する。ここの「常」、「度」はみんな規律の意味です。

④六府化穀、津液布揚、各如其常、故能長久:六腑は正常に飲食物を消化し、精微や津液も全身に輸送され、身体を養い、各臓腑の機能が正常であるから、生命を長く維持し、長寿は実現できる。

⑤人之寿百歳而死、何以致之:ある人は百歳まで生きられる。どうしてこんなに長生きできるの?

⑥使道隊以長、基牆高以方:長寿の人に特徴がある。鼻と人中(鼻と上唇との間にあるみぞ)が深くて長い、顔の骨格が充実で形が整っている。

⑦通調営衛、三部三里起、骨高肉滿、百歳乃得終:ここの「三部三里」は、顔にある「額、鼻、顎」が標識となる三つの部位のことで、「面部三停」とも言います。

営衛の運行が通暢であり、面部三停(額、鼻、顎)が聳えていて平坦ではなく、骨格が充実で筋肉が豊満しているたくましい体は、百歳まで生きられることを象徴している。

【説明】本節は、長寿には、壮健な体格・丈夫な五臓・機能が正常な六腑・調和である営衛気血・緻密な筋肉皮膚などの資質を備えなければならないと論述しました。

(李)
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by jbucm | 2013-01-24 09:57 | 中医学 | Comments(0)

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