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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(十三)

【原文】黄帝曰:其不能終寿而死者、何如①?岐伯曰:其五藏皆不堅、使道不長、空外以張、喘息暴疾②;又卑基牆、薄脉少血、其肉不石③、数中風寒、血気虚、脉不通、眞邪相攻、亂而相引、故中寿而盡也④。

【注釈】①其不能終寿而死者、何如?:天寿を全うしないで死ぬ者がいる、どのようであるか?

②其五藏皆不堅、使道不長、空外以張、喘息暴疾:其の五藏が皆堅固でなく、鼻と人中(鼻と上唇との間にあるみぞ)が長くない。鼻の穴が外に向かって開いている、呼吸が急速である。

③卑基牆、薄脉少血、其肉不石:顔の骨格が小さくて形が整っていない。脈管が薄くて血が少ない。筋肉が豊満でない。

④数中風寒、血気虚、脉不通、眞邪相攻、亂而相引、故中寿而盡也:度々風寒に襲われ、血気が強弱し、血脈が不通になり、真気(正気)と邪気が互いに攻撃して、真気が敗北し、故に中年に寿命が尽きる。

【説明】この二段(天年第五十四③と④)は、十歳を一つの生命段階にしているが、『素問・上古天真論』の男子八歳女子七歳を一つの生命段階としている。『類経・臓象類・十四』にこう言いました:『天年』篇と『上古天真論』篇はそれぞれ創意がある。『上古天真論』にある「七八」は陰陽の限定数量をいうが、ここに「十」というのは人生の全部を言っている。人の気数(寿命)は一定であるが、その長さが違うのは、先天的な原因もあれば、人為的な原因もある。故に、賢い者は自然の道に従い、自然の命を養う、それで天年を得られる。これについて、聖人と智者は同じである。

「女七男八」という説は、人の発育段階、特に生殖機能の成熟及び衰弱状況にはとても一致している。また、人間は十年ごとに生理機能が老化していくということも事実です。なお、本節に人間の老化が肝から心、脾、肺、腎という順で十年を一つの段階とする説は、年をとるとその整体的な機能が衰弱するが、早く衰弱する系統もあれば、遅く症状が現れる系統もあるという規律性を示しています。この本質をはっきりさせれば、健康長寿の秘訣を探索するには、大変有意義である。


では、今回を持って『霊枢・天年』の勉強を終わりにし、次回からは、『霊枢・五味』を勉強しましょう。

(李)
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by jbucm | 2013-02-14 10:02 | 中医学 | Comments(0)