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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(十五)

霊枢・五味第五十六②

【原文】黄帝曰:営衛之行奈何⑥?伯高曰:穀始入于胃、其精微者、先出于胃之兩焦、以漑五藏⑦、別出兩行、営衛之道⑧。其大気之搏而不行者、積于胸中、命曰気海、出于肺、循喉咽、故呼則出、吸則入⑨。天地之精気、其大数常出三入一、故穀不入、半日則気衰、一日則気少矣⑩。

【注釈】⑥営衛之行奈何:営衛はどうやって運行しているか?

⑦穀始入于胃、其精微者、先出于胃之兩焦、以漑五藏:水穀が胃に入ったら、化生された精微が胃から中焦と上焦に送りだされ、肺を経由して五臓に灌漑されます。

⑧別出兩行、営衛之道:精微が二つの道に別れ、営(気)と衛(気)になります。『類経・気味類・二』には、こう記載しています:「兩行は、清者入営、営行脉中、濁者入衛、衛行脈外、故に営主血で内部を濡養し、衛主気で外部に輸布され、これで営衛の道が分かれる」。ここで述べたのは、精微物質の清純の部分が営気として脈管内に入り、全身の組織器官を養う;濁っている部分が衛気として脈管外で全身を走り回って、身体を守っています。

⑨其大気之搏而不行者、積于胸中、命曰気海、出于肺、循喉咽、故呼則出、吸則入:同時に生成され、栄衛の気となってない大気は胸中に集まり、気海と呼ばれる。(これらの気)は肺から咽喉に出る。「呼」すれば(気が)出て来る、「吸」すれば(気が)入り込む。

⑩天地之精気、其大数常出三入一、故穀不入、半日則気衰、一日則気少矣:「出三入一」についての注釈は幾つがありますが、ここは、『霊枢集注・巻七』の解釈に従います。天地の精気が人体中で代謝後の出る通路は大体三つ(宗気・営衛・糟粕)あるが、入るルートは一つのみ(飲食物から)です。故に、半日に飲食しないと気の衰弱を感じる、一日に飲食しないと、気が少ないと感じられます。

【説明】本節(前回と今回の分)は、「胃は水穀を受納し、五臓六腑の海で気血生化の源」という理論を提唱し、なお、宗気・営気・衛気皆水穀精微から化生されると指摘しました。また、五穀の精微に五味という違いがあり、それぞれ違う臓腑に入ることを基づいて、「五味入五臓」という理論を述べました。

「五味入五臓」という理論は『内経』理論体系の中でも重要な理論原則であり、薬物帰経の理論根拠となっています。臨床での中薬の選びと、養生の爲飲食物の選択に指導的な意義があります。

これらの内容は『素問・宣明五気篇』、『素問・至真大要論』、『素問・蔵気法時論』などの篇にも書かれてありますので、互いに参照しながら、勉強するべきです。


(李)
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by jbucm | 2013-02-28 10:39 | 中医学 | Comments(0)
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