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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(二十四)

霊枢・海論第三十三③

【原文】黄帝曰:遠乎哉!夫子之合人天地四海也、願聞応之奈何?岐伯答曰:必先明知陰陽表裏滎輸所在、四海定矣⑦。黄帝曰:定之奈何?岐伯曰:胃者、水穀之海、其輸上在気街、下至三里⑧;衝脈者、爲十二経之海、其輸上在于大杼、下出于巨虚之上下廉⑨;膻中者、爲気之海、其輸上在于柱骨之上下、前在于人迎⑩;脳爲髓之海、其輸上在于其蓋、下在風府⑪。

【注釈】⑦必先明知陰陽表裏滎輸所在、四海定矣:(人体の四海を自然界の四海との関係を繋げる前に)必ず先に人体の陰陽・表裏及び経脈の滎・輸穴など分布状況を明確しなければならない。そうすれば、人体の四海を確定できる。十二経脈にそれぞれ、井・滎・輸・経・合穴があるが、ここの「滎輸」は四海が流注する穴のことです。

⑧胃者、水穀之海、其輸上在気街、下至三里:胃は、水穀を受けるから、水穀の海を称する。胃の気血が輸注する重要な穴の位置は、上が気街穴(別名:気衝穴)であり、下は足の三里穴まで至る。

⑨衝脈者、爲十二経之海、其輸上在于大杼、下出于巨虚之上下廉:衝脈は、十二経脈と密接な関連がある、故に十二経の海と称する。衝脈の気血が輸注する重要な穴の位置は、上が大杼穴で、下が上巨虚と下巨虚である。

⑩膻中者、爲気之海、其輸上在于柱骨之上下、前在于人迎:膻中は宗気が集まる場所で、気の海と称する。其の気血が輸注する重要な穴の位置は、上が天柱骨(頚椎骨)の上にある唖門穴と天柱骨の下にある大椎穴であり、前には人迎穴がある。

⑪脳爲髓之海、其輸上在于其蓋、下在風府:脳の中に髄液が充満しているから、髓の海と称する。其の気血が輸注する重要な穴の位置は、上が于頭蓋骨中央にある百会穴であり、下が風府穴である。

(続く)


(李)
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by jbucm | 2013-05-09 10:35 | 中医学 | Comments(0)