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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(二十七)

霊枢・本輸第二①

篇名について
「輸」とは転輸である。身体にある「穴」は、気血が出入りする処なので、輸穴と称し、略して「輸」と言います。『内経』の中は、輸・腧・兪三つの文字は通用されています。「本」とは源の意味です。本篇の内容は主に五臓六腑の諸輸穴を論述するので、篇名を『本輸』とされています。

本篇の内容について
1、五臓六腑十二経脈が肘、又は膝以下にある重要な腧穴(井・滎・輸・原・経・合穴)の名称、五行属性及び部位を詳しく紹介した。(井・滎・輸・経・合穴を「五輸穴(ごゆけつ)」と言います。なお、十二經に「原穴(げんけつ)」が一つずつあり、陰経の「原穴」は「輸穴」と同じですが、陽経では別になります)。

2、頚項部にある、手足六陽経と任・督脈が頭面部へ上行する時、必ず通らなければならない処である、八つの穴とその順序を簡単に紹介した。

3、臓腑の表裏配合関係と六腑の生理機能を紹介した。

4、春夏秋冬四季に針刺の取穴原則を説明した。

五輸穴について
『霊枢集注・巻一』にこう説明しました:「本篇は五臓六腑の脈を論じ、皆(手足の)指先の井穴から出て、滎穴に流通し、輸穴へ流れ込み、経穴に運行し、合穴に入る。四肢に経由し臓腑と通じる、これは経脈の始終である……」。

「井(せい)」とは、泉が始めに出るところです。井穴は、四肢の末端にあり、十二經脈の血気流行の起点です。陰経の井穴は五行の木に属し、陽経の井穴は五行の金に属します。

「滎(えい)」とは、音・意ともに渓と同じです。経気は井穴を出て、指先から肘(膝)まで流れながら段々溜まり、滎穴に至る。まだ盛んにならないが、渓流に成ります。

「輸(ゆ)」とは、運輸の意味です。経気がここまでに至ったら、他の処へ運輸できます。ここの「輸穴」は特定な穴、狭義的です。

「経(けい)」とは、「流れの経過」を意味します。経気がこの穴まで来たら、さらに旺盛になります。

「合(ごう)」とは、集合するという意味です。経気がこの穴まで流れ、集まって体内へ入り込みます。


では、次回から数回に分けて、本篇の原文を解釈と説明をしましょう。

(李)
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by jbucm | 2013-05-30 10:22 | 中医学 | Comments(0)