『黄帝内経』筆記 蔵象学説(三十一)

霊枢・本輸第二⑤

【原文】膽出于竅陰、竅陰者、足小指次指之端也、爲井金。溜于侠谿、侠谿、足小指次指之間也、爲滎。注于臨泣、臨泣、上行一寸半、陷者中也、爲輸。過于丘墟、丘墟、外踝之前、下陷者中也、爲原。行于陽輔、陽輔、外踝之上、輔骨①之前、及絶骨②之端也、爲経。入于陽之陵泉、陽之陵泉、在膝外陷者中也、爲合、伸而得之。足少陽也。

胃出于厲兌、厲兌者、足大指内次指之端也、爲井金。溜于内庭、内庭、次指外間也、爲滎。注于陷谷、陷谷者、上中指内間、上行二寸陷者中也、爲輸。過于衝陽、衝陽、足跗上五寸陷者中也、爲原、搖足而得之。行于解谿、解谿、上衝陽一寸半陷者中也、爲経。入于下陵③、下陵、膝下三寸、*(月へんに行)骨④外三里也、爲合。復下三里③三寸、爲巨虚上廉、復下上廉三寸、爲巨虚下廉也⑤、大腸属上、小腸属下。足陽明胃脈也。大腸、小腸皆属于胃⑥。是足陽明也。

三焦者、上合⑦手少陽、出于関衝、関衝者、手小指次指之端也、爲井金。溜于液門、液門、小指次指之間也、爲滎。注于中渚、中渚、本節之後陷者中也、爲輸。過于陽池、陽池、在腕上陷者之中也、爲原。行于支溝、支溝、上腕三寸、兩骨之間陷者中也、爲経。入于天井、天井、在肘外大骨之上陷者中也、爲合。屈肘乃得之。三焦下腧、在于足大指⑧之前、少陽之後、出于膕中外廉、名曰委陽、是太陽絡也。手少陽経也。三焦者、足少陽、太陰之所將⑨、太陽之別也、上踝五寸、別入貫腨腸⑩、出于委陽、並太陽之正、入絡膀胱、約下焦、実則閉癃、虚則遺溺。遺溺則補之、閉癃則瀉之。

【注釈】①輔骨:腓骨です。

②絶骨:腓骨の下端、長・短腓骨筋との連接点にある窪んだところです。

③下陵、三里:足三里のことです。

④*(月へんに行)骨:脛骨です。

⑤復下三里三寸、爲巨虚上廉、復下上廉三寸、爲巨虚下廉也:三里より下三寸は巨虚上廉(上巨虚穴)であり、また(巨虚)上廉より下三寸は巨虚下廉(下巨虚穴)である。

⑥大腸属上、小腸属下。足陽明胃脈也。大腸、小腸皆属于胃:大腸の経気は上巨虚で陽明胃経と合い、小腸の経気は下巨虚で陽明胃経と合い、故に「大腸属上、小腸属下」と言う。胃は水穀の海で、大腸・小腸皆胃から水穀を受盛と伝導、なお清濁を分別し、津液を化生するので、故に大腸と小腸の経気は皆、胃と相合する。そのため、「大腸、小腸皆属于胃」と言います。

⑦上合:三焦は身体の上中下に分布するが、ここの「上合」とは、上にある手経と合するとのことです。下文の大腸経と小腸経も皆「上合」と言っています。

⑧三焦下腧、在于足大指:三焦は全身に脈絡があり、手の少陽に属すが、その下腧は足にあります。なお、『類経・経絡類・十六』に、「足大指」は「足小指」の誤りだと指摘がありました:「……三焦下腧、足の太陽経と併せて小指の前を出る、足の少陽経の後ろで上行し……」「三焦は、手の太陽経に属すが、その下腧は足にある。故に、三焦は上中下に分れ、その脈絡は周身に存在する。」

⑨三焦者、足少陽、太陰之所將:この十一文字についての注釈は幾つもあります。いずれもこの経文に誤りがあると述べていますが、ここは、『類経・経絡類・十六』の注釈を紹介します:「陰陽二文字を交替して、足少陰、太陽にする。三焦は腎と膀胱に属すからのである。」下文にある「腎將両臓」にも互応します。「将」は、統率するという意味です。

⑩腨腸:腓腸、ふくらはぎです。

(続く)

(李)
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by jbucm | 2013-07-18 09:51 | 中医学 | Comments(0)

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