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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(三十二) 

霊枢・本輸第二⑥

【原文】手太陽小腸者、上合手太陽、出于少沢、少沢、小指之端也、爲井金。溜于前谷、前谷在手外廉本節前陷者中也、爲滎。注于後谿、後谿者、在手外側本節之後也、爲腧。過于腕骨、腕骨在手外側腕骨之前、爲原。行于陽谷、陽谷在鋭骨之下陷者中也、爲経。入于小海、小海在肘内①大骨之外、去端半寸陷者中也、伸臂而得之②、爲合。手太陽経也。

大腸上合手陽明、出于商陽、商陽、大指次指之端也、爲井金。溜于本節之前二間、爲滎。注于本節之後三間、爲腧。過于合谷、合谷在大指岐骨之間③、爲原。行于陽谿、陽谿在兩筋間陷者中也、爲経。入于曲池、在肘外輔骨陷者中也、屈臂而得之、爲合。手陽明也。

是謂五藏六府之腧、五五二十五腧、六六三十六腧也。六府皆出足之三陽、上合于手者也④。

【注釈】①肘内:『霊枢校勘記』に、ここの「肘内」は「肘外」の間違いだと記載してあります。

②伸臂而得之:『霊枢注証発微・巻一』などの書物に、ここの「伸臂」は「屈肘」の間違いだとの記載があります。確かに、臨床では患者の肘を曲げてから小海(少海ともいう)穴を決めています。

③大指岐骨之間:『甲乙経・巻三・二十七』などの書物に、「大指」は「大指次指」の誤りだと指摘しています。

④六府皆出足之三陽、上合于手者也:ここは、手の三陽経(大腸、小腸、三焦)も足の三陽経から出たものだという意味です。例えば、前文に「大腸、小腸皆属于胃」と言ってあるし、大腸と小腸経は胃経の上巨虚と下巨虚で合う、三焦経は足の太陽(膀胱経)から出て上に行き、手の少陽経と合うとの記載もありました。なお、もう一つ意味は、手足の三陽経が互いに絡み合っていることを強調していることです。本当は、三陽(六腑)だけではなく、三陰(五臓)も同じく互いに絡み合っています。

【説明】霊枢・本輸第二②~⑥までは、主に五輸穴の理論、特に手足の三陰経と三陽経の五輸穴の名前や、取穴方法などを詳しく紹介しました。

次回は、五輸穴の臨床応用について、詳しく紹介したいと思います。

(李)
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by jbucm | 2013-07-25 11:35 | 中医学 | Comments(0)