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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(三十三)

霊枢・本輸第二⑦

五輸穴の臨床応用は、三つの方面があります。臨床に良く使われるので、詳しく紹介したく、2回にわけて紹介しましょう。

1、対症選穴法:例えば、胃経の病変で心下痞満という症状があらわれた場合、本経の井穴(厲兌)を選び、もし体が重たいという症状を兼ねるなら、本経の輸穴(陥谷)を加える。このように類推します。

なお、「合は気逆で泄を主る」という言葉があり、この意味は、気逆で津液が外泄の症状があったら、合穴を選びます。例えば、肺虚の気逆で咳がでる場合、肺経の合穴(尺澤)を選び、補肺降逆します。同時に、胃経の合穴(足三里)を配伍し、補脾してから肺を養いう(土旺生金)を求めます。この方法は「崇土補母」とも言います。

2、補母瀉子法:所謂『難経・六十九難』に書かれてある「虚者補其母、実者瀉其子」です。これは、五行の相生規律を根拠にして制定した「五輸刺法」です。臓腑或はある経に虚証があった場合、本経の母穴及び母経の母穴を選びますが、実証の場合は、本経の子穴及び子経の子穴を選ぶべきです。

例えば、肝の虚証に、肝経の母穴である水穴(合穴の曲泉)を選ぶ他に、腎経の母穴である水穴(陰谷)も選びます。これが「水が木を生む」と言う相生規律を根拠にしたものです。なお、肝の実証には、肝経の子穴である火穴(滎穴の行間)を選ぶ他に、心経の子穴である火穴(少府)も選びます。これが「木が火を生む」と言う相生規律を根拠にしたものです。

必要な場合は、対症選穴法に合わせて穴を配伍し、治療効果が上げられます。

(李)
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by jbucm | 2013-08-01 10:10 | 中医学 | Comments(0)