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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(三十四)

霊枢・本輸第二⑧

五輸穴の臨床応用法その3を紹介します。

3、本経五輸取穴法:『霊枢・一日を四時に分ける』には、五輸で五変を治療する綱領を決められました。これで五輸穴が治療の際それぞれ特殊な作用があると伺えます。

①井穴:「病在臓者取之井」。例えば、中風の閉証は肝陽が暴騰し気血が急に上昇して、痰を挟んで心竅を蒙閉した結果です。この場合は、十二井穴を点刺して血を出すと同時に督脉の水溝を瀉して開閉泄熱します。井穴は、突然の意識障害の救急に顕著的効果があります。

②滎穴:「病変于色者取之滎」。「病変于色」とは、一部の疾患の初期に、邪気が体表経絡に在るというふうに理解します。臨床では、風熱襲表で肺気失宣による咳、咽喉の痛み、口渇などの症状に、手太陰の滎穴(魚際)と手陽明の滎穴(二間)を針刺し、瀉肺熱と利咽止痛の効果を求められます。なお、温病治療の早期記録にも「滎主身熱」という記載があります。また、『霊枢・五邪』にも「邪が肝に在り、則ち両脇が痛い……行間(肝経の滎穴)を取り、以引脇下」という記載がありました。臨床では、肋間神経痛の場合は、行間を針刺で鎮痛の効果があります。

③輸穴:「病時間時甚者取之兪」。「時間時甚」とは、陣発性・断続的という意味です。『難経・六十八難』に「兪主体重節痛」と記載があり、臨床では、輸穴を用いて陣発性疼痛と断続性発熱の治療に有効です。例えば、リューマチ性関節炎の針灸治療に、上肢の場合は太淵・大陵などを選び、下肢の場合は太溪・太衝などを選びます。なお、断続性の寒熱に手太陽の後渓・足厥陰の太衝を使うのも『霊枢』に記載された原則と一致しています。

④経穴:「病在于首者取之経」。例えば、『鍼灸大成』に脾経の経穴(商丘)を針刺で舌体の強痛を治療するのはその一例です。足太陰の脾経の脈が舌体に繋いで舌の下に散在しています。

⑤合穴:「経満而血者病在胃、飲食不節得病者、取之于合」。臨床では、足太陰経の合穴(陰陵泉)を針刺で排尿を促進します。なお、手陽明経の合穴(曲池)、足陽明経の合穴(足三里)を針刺で消化・呼吸と新陳代謝を促進する作用があります。各経の合穴は内臓の生理機能を調整特殊な作用があると伺えます。

(李)
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by jbucm | 2013-08-08 10:30 | 中医学 | Comments(0)
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