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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(五十)

霊枢・大惑論第八十②

【原文】岐伯對曰:五藏六府之精気、皆上注於目而爲之精⑦。精之窠爲眼、骨之精爲瞳子、筋之精爲黒眼、血之精爲絡、其窠気之精爲白眼、肌肉之精爲約束⑧、裹擷筋骨血気之精而与脈并爲系、上属於脳、後出於項中⑨。故邪中於項、因逢其身之虚、其入深、則隨眼系以入於脳⑩、入於脳則脳転、脳転則引目系急、目系急則目眩以転矣⑪。邪其精、其精所中不相比也、則精散、精散則視岐、視岐見兩物⑫。

【注釈】⑦五藏六府之精気、皆上注於目而爲之精:五藏六府の精気が上に輸送され目に集まり、視覚の機能を果せる。ここの「精」について、二つの解説があり、その一は『霊枢注証発微・巻九』には、「精」同「睛」(目)だと説明している。『類経・疾病類・八十一』に、「精」は精気・精明のことだと説明した。どちらも通用できます。

⑧精之窠爲眼、骨之精爲瞳子、筋之精爲黒眼、血之精爲絡、其窠気之精爲白眼、肌肉之精爲約束:これらの精気が集合する所を目で、その中骨(腎)の精気は瞳孔へ、筋(肝)の精気は黒目へ、血(心)の精気は(目中の)脈絡へ、気(肺)の精気は白目へ、筋肉(脾)の精気は眼の筋肉へ行き届く。「窠」は「巣」の意味です。なお、『甲乙経・巻十二・第四』によると、「其窠気之精爲白眼」の「其窠」は誤字であり、削除しても良いです。

⑨裹擷筋骨血気之精而与脈并爲系、上属於脳、後出於項中:筋・骨・血・気等が含まれた精気が目の脈絡と併せ「目系」になり、上行して脳に属し、更に後ろに行くと項に入る。

⑩故邪中於項、因逢其身之虚、其入深、則隨眼系以入於脳:邪気が項に入ったとき、もしその身体が虚弱していれば、邪気が深くまで入り、目系に従い脳まで入ってしまう。

⑪入於脳則脳転、脳転則引目系急、目系急則目眩以転矣:(邪気が)脳に入ると脳が回転する、脳が回転すれば目系が緊張しるから、眩暈が発生し、目が回る。

⑫邪其精、其精所中不相比也、則精散、精散則視岐、視岐見兩物:(これらの現象は)邪気が内臓の精気を障害し、必要な精気がよく輸送されず、(もともと)目にある精気が消耗され、「視岐」が発生する。「邪其精」について、『太素・巻二十七・七邪』に「邪気が精に的中」と説明しています。「不相比」とは、調和がとれてないことを指します。なお、所謂「視岐」とは、一つの物を二つに見えるということです。

(次回へ続く)

(李)
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by jbucm | 2014-02-13 10:30 | 中医学 | Comments(0)
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