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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(六十一) 

霊枢・決気第三十⑤

【原文】黄帝曰:六気者、貴賎何如①?岐伯曰:六気者、各有部主也、其貴賎善惡、可爲常主②、然五穀与胃爲大海也③。

【注釈】①六気者、貴賎何如:これらの六気は人体の中で主要なものと副次なものの区別があるか?

②六気者、各有部主也、其貴賎善惡、可爲常主:六気は人体の中にそれぞれの分布部位がある、なおそれぞれの臓器が主宰している(『類経・臓象類・二十五』の注釈:「部主」とは各部位の所主である。例えば、腎主精、肺主気、脾主津液、肝主血、心主脈である)。六気が人体の中で主要と副次の区別とは、それぞれが発揮している機能で分けるべきです。「貴賎善惡」は主要と副次の意味です。

③然五穀与胃爲大海也:上文の続きで、(六気がそれぞれの機能によって主要と副次的なものに分けられるが、六気の源はみんな脾胃の機能と飲食物からの持続的供給に頼っている)、故に、概括にして、五穀と胃は六気の根本であることを強調した。

【説明】本節は六気の「貴賎善惡」の区別とそれぞれの所主する部位を説明した同時に、六気の根本は五穀と胃であることを強調した。これで、本篇の最初にあった「一気が分けると六になり、合わせると一になる」という論述と呼応しています。なお、これで胃と水穀精微が生命活動の中での重要性を強調していることも分かります。

本篇を纏めると、気血津液精脈という六気の概念及びそれぞれの機能を明確にした。なお、六気と五臓、六腑、奇恒之腑と共に「蔵象」の重要な組成部分となります。これは、中医学が人体の生理、病理に関する重要な内容です。

なお、六気の病理に関する論述は、臨床の弁証に重要な指導的意義があります。

また、「六気同源」の観点は、整体観の学術思想を際立たせ、臨床多方面の治療にも視野を広く開けました。


では、『霊枢・決気』の勉強はこれで終わりにしまして、次回からは『霊枢・営衛生会』を勉強しましょう。

(李)
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by jbucm | 2014-05-01 10:32 | 中医学 | Comments(0)