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定心丸の由来


こんにちは、周です。今回は定心丸の由来を紹介します。

中国語の「吃了定心丸」という言葉があり、「もう安心した」を意味します。「定心丸」は、考え方や人を安心させる言葉や措置・行動を喩えます。皆さんは、「定心丸」が薬の1種でもあると思ってないでしょう?

「定心丸」の由来を紹介します。
「定心丸」は、古代からあるもので、しかも明代の軍隊の必須薬品であります。古代戦争は、残酷なもので、負傷した兵士を心神安定(気持ちを落ち着かせる)させるのは、とっても重要です。そこで、安定心神作用がある「定心丸」を開発しました。創製者は、明代の軍事家・茅元儀であります。
茅元儀(1594~1640年)は字を止生と言い、石民を号しました、浙江帰安(現在湖州)の人であります。祖父・茅坤は著名な文学者で、文武双全(文武両道)です。茅元儀は幼少から秉承家学(祖父の意図・指示などを受けてそのとおりにする)、特に「談兵」(軍事)が嗜好し、抗清(清を抵抗して戦う)名将・孫憲宗に随い南北を転戦しました。彼が著した《武備志》は、中国古代優秀な軍事大著で、全240巻があり、その著作に「定心丸」が載せています。定心丸は木香、硼砂、甘草、沈香、雄黄、辰砂(硃砂)等から組成されます。
附:薬効の紹介です。
木香:解痙、抗菌
硼砂:解毒、防腐
甘草:鎮痛、解毒
沈香:治嘔吐呃逆、胸腹脹痛
雄黄:治破傷風、惊癎
辰砂:癲狂、驚悸、腫毒、瘡瘍

写真は雄黄です。
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by jbucm | 2014-05-26 09:30 | 中医学 | Comments(0)