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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(六十六)

霊枢・営衛生会第十八⑤

【原文】黄帝曰:老人之不夜瞑者、何気使然?少壯之人不昼瞑者、何気使然①?岐伯答曰:壯者之気血盛、其肌肉滑、気道通、営衛之行、不失其常、故昼精而夜瞑②;老者之気血衰、其肌肉枯、気道渋、五藏之気相搏、其営気衰少、而衛気内伐、故昼不精、夜不瞑③。

【注釈】①老人之不夜瞑者、何気使然?少壯之人不昼瞑者、何気使然:老人はよく夜に熟睡できない、これはどの気によること?なお、壮年の人は日中に眠くならない、これはまたどの気によること?

②壯者之気血盛、其肌肉滑、気道通、営衛之行、不失其常、故昼精而夜瞑:「気道」とは、経脈のことで、気血営衛の運行通路です。『霊枢注証発微・巻二』に「気道通者、脈気の道也」との記載がありました。壮年の人は気血旺盛し、筋肉が滑利で、気道が通暢であるので、営衛の気が正常に運行される、故に日中は元気いっぱいで、夜はぐっすり眠れる。

③老者之気血衰、其肌肉枯、気道渋、五藏之気相搏、其営気衰少、而衛気内伐、故昼不精、夜不瞑:「伐」とは、「争う、妨げる」との意味です。老人は気血衰少、筋肉も痩せ、気道が通暢でなくなり、五臓の気が耗損される。なお、その営気が少ないから、衛気が中に入り込む、故に日中は元気がなく、夜も熟睡できない。

【説明】本節は、老人と壮年の人の睡眠を例にして、営衛二気が人体生理活動との密接な関係を説明した。壮年の人は気血が盛んになり、気道が通暢し、栄衛の気が正常に運行でき、故に日中に元気があった、夜になったら衛気が陰経に走行し、安眠できます。老人は気血不足し、気道が通暢でなくなり、営気が五臓を調和できず、日中に衛気がきちんと陽経を走行しないので、元気がない、夜もきちんと陰経を走行しないので、熟睡できない。

(李)
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by jbucm | 2014-06-05 10:29 | 中医学 | Comments(0)