国立北京中医薬大学日本校が運営するブログです

by jbucm

葉天士逸話 その2


こんにちは、周です。医家・葉天士逸話を紹介します。

第二話:「掃葉荘」和「踏雪斎」(「掃葉荘」と「踏雪斎」)
清代の江蘇呉県に幾つかの名医があります、葉天士は最も有名です。葉天士と同じように有名な一人が居ます、名前は薛雪と言います。2人は同郷で、仲良い友達でもあり、しかも両家は近いです。

乾隆年間、蘇州で瘟疫を流行していました。名医らは官府(官庁)に設立された医局に交代で患者を診察します。ある日、全身浮腫・皮膚が黄色の更夫(旧時,夜間に時を知らせて回った夜番)が来ました。薛雪は、こう言いました:貴方は重症で治せないので、もう帰っていいよ。更夫は医局を出た処、丁度葉天士が来ました。すると、薛雪の前で葉天士が再度更夫を診察しました。薛雪は、葉天士がしたことは故意に他人の立場をなくさせた行動だと、凄く憤り恨みました。帰宅後、自分の書斎を「掃葉荘」(喩:葉天士を除去する)に変更しました。
葉天士も薛雪に腹を立てて、自分の書斎を「踏雪斎」(喩:薛雪を踏み消す)に変更しました。あれからの二人は仲悪くなり、付き合いもなくなりました。

その後、葉天士の母親は傷寒(病)を患い、葉天士に処方された方剤を飲みましたが、効果はありませんでした。噂を聞いた薛雪は、こう言いました:別の患者だったら、葉天士がいち早く白虎湯を投与するのに、自分の母親なら、どうしようもないですね。ある弟子が一言差し挟みました:白虎湯性重、他是怕老人家受不了(年寄に辛涼重剤の白虎湯を投与するのは恐れている)。薛雪は、こう答えました:彼女(葉天士の母親)は裏熱証である、白虎湯(証)しか使えません。
その会話内容を葉天士の処に伝われ、薛雪の見解を敬服しました。母親に白虎湯を投与して、直ぐに効果が現れ傷寒を治りました。

この事を通じ、葉天士は以下のように感じました:名医こそ度量が広くないといけません、お互いに他人の長所を学ぶべきです。自ら足を運んで薛雪をわざわざ訪問し、二人は仲直りしました。

附:白虎湯を紹介します。
組成:石膏 知母 炙甘草 粳米
効能:清熱生津
主治:陽明気分熱盛 
[PR]
by jbucm | 2014-06-16 09:30 | 中医学 | Comments(0)