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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(七十四) 

霊枢・五癃津液別第三十六④

【説明】本節(前々回と前回の分)は、五液の生成について論述した。『内経』の中、篇によって、五液の分類や命名が多少異なります。本篇は「汗・溺・唾・泪・水」という五液を陰液の総称として論述した。

例えば、『宣明五気篇』に次のような記載がありました:五藏が化液、心が汗、肺が涕、肝が泪、脾が涎、腎が唾を化生する。これが五液と言う。

なお、津と液の違う属性についても説明した:『類経・疾病類・五十八』にも次のように記載してあります:「津と液は区別がある……体表に達すものは陽の気である。故に三焦より出た気は、肌肉を温養し皮膚に充満する、これが津であり、陽に属する;裏で営むものは陰の気である。外へ出ることがなく、血脈の間に流れ、臓腑へ注ぎ、精髄にも分布され、これが液であり、陰に属する」。つまり、津は陽に属し、皮膚と周身に分布される。液は陰に属し、関節や脳髄などに注がれる。津と液の概念について、『決気篇』にも論述してあります(4月10日の分)ので、参照して勉強しても良いです。

また、本節は汗と溺と気との関係についても論述した。暑い日と厚着の場合、身体の陽気が旺盛し、腠理が緩いので、津液が汗液に化生し排出する;寒い日には腠理が閉密するので、体内の津液が尿液と呼吸の気に化生して排出する;もし、身体に機能障害が発生し、気機が閉塞されたら、化気行水ができないので、水液が停留し、水脹病になる。これが臨床で水腫を治療の際「行気行水法」を使う理論基礎です。

泪液と唾液も津液から化生したもので、泪液と唾液の生成は正常な生理反応であることも説明してあります。


(李)
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by jbucm | 2014-08-07 10:00 | 中医学 | Comments(0)