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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(七十九)

霊枢・邪客第七十一③

【原文】黄帝曰:善。治之奈何?伯高曰:補其不足、寫其有餘、調其虚実、以通其道、而去其邪、飮以半夏湯一剤、陰陽已通、其臥立至①。黄帝曰:善。此所謂決涜壅塞、經絡大通、陰陽和得者也②、願聞其方③。

伯高曰:其湯方以流水千里以外者八升、揚之万遍、取其清五升煮之、炊以葦薪火、沸、置朮米一升、治半夏五合、徐炊、令竭爲一升半、去其滓。飮汁一小杯、日三、稍益、以知爲度④。故其病新発者、覆杯則臥、汗出則已矣。久者、三飮而已也⑤。

【注釈】①補其不足、寫其有餘、調其虚実、以通其道、而去其邪、飮以半夏湯一剤、陰陽已通、其臥立至:其の不足を補し、其の余りを瀉し、其の虚実を調節して、陰陽のを通し、それで邪気を祛する。半夏湯一剤を飲み、内外陰陽の気を順調に交通できるようになったら、安らかに寝入ることができる。ここの「虚実」とは、上文(前回の分)にありました、衛気が陽分に溜まる「陽分の実」と「陰分の虚」のことを指します。「道」とは、衛気の運行の路です。「邪」とは、上文の厥気を指します。

②此所謂決涜壅塞、經絡大通、陰陽和得者也:この方法は、排水管を疏通させると同じく、経絡を大いに疏通し、陰陽の気が調和できる。

③願聞其方:その方剤を詳しく聞きたい。

④其湯方以流水千里以外者八升、揚之万遍、取其清五升煮之、炊以葦薪火、沸、置朮米一升、治半夏五合、徐炊、令竭爲一升半、去其滓。飮汁一小杯、日三、稍益、以知爲度:千里以外から流れて来た水8リットルを使い、容器に入れてよくかき混ぜてから、澄ませた5リットル水を葦の薪で加熱する、沸騰したら、 秫米(コウリャンの実)一升と炮制した半夏五合を入れて、ゆっくり炊き込み、半分になったら、滓を取り除く。毎回お椀一杯、一日三回或は三回以上、効果が見えるまで飲む。『本草綱目・巻二十三・穀部』に秫米に関して次の記載があります:「秫、陽盛陰虚、夜の不眠を治療する、半夏湯がそれを使用しているのは、益陰気と利大腸ができるから。利大腸したら、陽盛が治る。」

⑤故其病新発者、覆杯則臥、汗出則已矣。久者、三飮而已也:初期の場合は、飲んだらすぐ安静して寝る、汗が出ると治る。長く罹ったものでも三日間飲むと治るはず。

【説明】『内経』には、衛気が睡眠との密接な関係について数ヶ所強調した。衛気の正常運行を影響する全ての素因が不眠或は嗜睡の原因になります。治療は衛気の運行を正常に戻らせることです。

本節は、針灸で「補其不足、寫其有餘、調其虚実、以通其道、而去其邪」の治療をしたあと、半夏湯を内服する方法を紹介した。

(李)
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by jbucm | 2014-09-25 11:15 | 中医学 | Comments(0)