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北京研修旅行のレポート(一)

  北京研修旅行のレポート

                                     23年4月入学 S.Chieko さん

10月20日(月)朝の7時過ぎに羽田空港に到着。通勤途中の方々を横目にスーツケース片手に気分はすでに北京に飛んでいる。空港に到着すると、すでにビジネスマンや旅客でにぎわっている中、同期たちを発見。5日間北京にご一緒するメンバーだ。

全国から集まった同期たちとともに学んだ3年。3月に日本校での卒業式は終えていたけれど、この10月に北京での卒業式および病院実習に参加するために全国から参集し、一緒に渡航する。

ちょっとしたフライトの混乱はあったけれど、無事に北京に到着!到着ロビーでは、JALで先に北京に到着していたメンバーとも無事に合流し、いざ、ホテルへ。

ホテルは、王府井という繁華街。日本でいうと、銀座と言われているような街だ。場所がとてもよく、大学病院にいくもバスで30分もかからない。故宮にだって歩いていける距離なのだ。ゆえに、朝晩は、界隈を散策することで中国文化を垣間見ることもできた。

ホテルは快適で、すべてがそろっていた。数年前にきた北京とは様変わり。中国の発展ぶりにまずは初日にちょっとカルチャーショックを受けた次第。

到着した夜は、懇親会を兼ねて、ホテルから歩いていけるところで、羊なべの夕食会!ほぼ同期ではあったが、若干、ほかの学年の方もいらして、簡単な自己紹介。といいつつ、みんな、羊なべに興奮したのか、中国の雰囲気に圧倒されたのか、異様に興奮して鍋をつついて、自己紹介どころじゃなく、食事をする面々であった。これには理由があって、机が大きい割に、鍋が小さく、たって食べないと届かないわけ。初日の夜から、楽しい食事に舌鼓をうち、その後、街の中へ消えていく。興味心が旺盛な同期たちと、pm2.5でやられる北京の夜を彷徨った初日。

翌朝からは、いざ病院研修だ。
しかし、私は興奮のあまり早く目が覚めたのでホテル界隈の散策を兼ねて、同室のIさんと出かけた。ホテルの朝食は7時からであったので、その1時間ほど前だったので、ちょっと小腹がすきつつ、北京の路上ではどんなものが販売されているか期待も込めて、散策にでたわけだ。

すると、お粥など販売している屋台を発見。ピータン粥・八宝粥・かぼちゃ粥・山芋なつめ粥だ。どれも3元(1元18円ほど)というお値打ち価格に驚き。かつ、お粥なのに、ストローが付いていた!中国では、熱いドリンクのような感覚でお粥を食べるのだろうか。Iさんと一緒に路上に座って、仲良くはんぶんこして美味しく頂いた。もちろん、軽い朝食であったため、ホテルに戻って、ゆっくりと朝食を取ったのは言うまでもない。

毎朝8時にロビーに集合して、いざ、病院へ。基本的に毎日8時に集合してバスで移動。8時20分には病院玄関に到着するというルートであった。ホテルの前の雑踏の中、急いでバスに乗りこみ、病院へ駆け込む研修生たち。周りから見たら、どう見えたのだろうか。

私はC組に同期5人とともに、配属された。同室のIさんも一緒だ。病棟と外来の5か所を研修させてもらう予定で日程をもらい、いざ、通訳の方を待つ。
C組8時半~11時半    1時半~4時半
21日脳病Ⅱ科         腎病I科
22日鍼灸科3診療室     血液腫瘤科
23日婦人科5診療室
病院は、とても大きく、またどこか古めかしい。入り口に担当科と先生・および診察料が掲げてあった。先生によって、値段が異なる。2倍どころの差ではなく、10倍以上も差があるのには、驚いた。こういったほうが、合理的なのだろうか?自分の財布次第で先生を選べられるというもの。日本では、考えられないシステムである。

さて、いざ通訳の方がきて、病棟へ向かったのだが、なんと、ICUの先生が通訳されるという驚きの事実!24時間勤務明けの通訳なんて、こちらが申し訳ないくらいだった。

最初に向かった脳病Ⅱ科では、病棟に入院している3人の患者さんを診せてもらった。

先生がある程度、質問をしたのち、私たちも脈診や舌診、問診などさせてもらい、何か追加で質問することがあるかと聞かれた。しかし、何をきいたらいいのか、すぐに浮かばず、同期5人で思いついた人から発言するスタイルであった。私は…ただただ、みんなの質問を聞きながら、うなずき、そうかもしれない、など自問自答する情けなさ。あぁ。知識の差がここで出てしまった。

というものの、最初はためらいもあったが、1人目、2人目、3人目となると少し慣れてくる感じがして、脈を取るにも質問するにも遠慮なくすることができた。付き添いの家族の話に耳を傾け、患者も望診。現在の病状はどれくらいなのだろうか・・・と考えつつ。やはり経験値は大事だと痛感!数をこなすことが自信につながるのだと勝手に納得。

部屋に戻って、先生から説明を受ける。急性期は、鍼治療が良いとのことだった。

先生が患者の病状について投げかける質問に、すぐに答えることができず、同期の回答を待つ。ここでもまた自信喪失。ふむふむ。そうだったか・・・と思いつつ時間が過ぎるのみ。

全体的にまとまって、まずは最初の研修が終了。毎回、先生方と写真撮影をさせて頂き、部屋を後にした。

お昼は、学生棟の教室でお弁当が支給された。二段のお弁当で、あらま、面白い容器だわと妙なことを思ったりして。午後の授業のために学生たちがぞくぞくと集まってくるので、早く出なくては・・・と思いつつ、少しおしゃべりしたり。中国語ができたら、もっと話せたと思うが、共通言語の英語で簡単に。やはり最低限の中国語は知っておくべきだったなと反省しつつも、余裕のない自分。

午後も病棟見学だった。腎病I科にて、3人の患者さんを診せていただいたが、ベッドに寝ている患者さんと家族の見分けがつかなくて最初は驚いた。相部屋であるので、問診もすべて聞かれている状態での検診。若い女性や男性の病気を聞いていて、はて、隣の人が聞いてもいいのだろうか、と思いつつ、こちらはメモを取るのに必死の状態。

その病気はなんだったかなと思い起こしながら、五臓との関連性を思い浮かべたり。しかし、ここでも、方剤なんて、ほとんど浮かばず。あら私ったら、ほんとこれじゃいけないわね。

部屋に戻って、これまた先生から質問を受け、回答する。通訳の方の説明がとても面白いというか、授業では、そういった感じでは先生は話さなかった記憶があるけれど、忘れただけかしら。陰陽の関係、上下の関係などとても腑に落ちてよかった。やはり物事の捉え方は1つではなく、様々な考え方があり、どのように解釈するのかだけなのかなとも思ったり。机上論と臨床を合わせることで、勉強したことが点線から実線に近づいていき、これまたいい感じがして、楽しくなってきた。

治療方針で大事なのは、順番を決めて解決していくこと。よって、どこが一番の原因なのかを探っていくことなのだという先生の話がとても興味深かった。なぜなら、どこが一番の原因か!これを知ることこそが一番難しいからだ。

 ここの科で印象深い患者さんは25歳で出産後、寒邪が身体に入り、指や腕の関節に痛みがでてその治療で入院された方。産後は気血両虚というのを目の当たりにみた患者さんで、産後の養生の大切さを実感しました(井上)

初日は、午前・午後とも3時間の6時間研修だった。立っている時間帯が長かったので、腰も痛かったけれど、途中で休憩を入れてもらうなど配慮もあった。先生方はその間も仕事されているわけで、医師は大変だなぁと改めて思った。

白衣を着ていると、患者さんから見られていることもあって、休憩するときは脱いでいた。何かを訴える目でこちらを見てくるので何もできない自分が申し訳なく感じたりもした初日であった。

その後、夕食へ!今回の研修旅行では、最終日のランチ以外はすべてついているので安心とでもいうべきだろう。豪華な中華料理三昧の日々であった。好きなものを注文して食べるスタイルだったこともよかった。メニューをみるのはとても楽しいし、何よりグルメな友人たちのおかげで、美味しい食事にありつけたのも良かったな。

大きな円卓に座って、中華三昧な夜は、これまた楽しいものだ。中国大陸の広さゆえに食の幅も広く、味も変化があって、これまた良かった。

宴会三昧だと思われそうだけれど、交流を深めるにはお酒は欠かせないよね。みんなで酒杯を交わし、日中の研修の話しに耳を傾け情報交換をする時間でもある。すべては勉強なのだ。楽しいものだ。

とはいえ、毎晩9時前にはホテルに戻っていた。その後、散策もできるし、ホテルでのんびりもできるわけで。。。

ホテルの横には本屋さんがあり、9時まで空いている。繁華街でもあるので、ちょっと歩けば、お店はたくさんあり、散策するのもこれまた楽しい夜である。マッサージに行ったり、これまた屋台に出かけたり、漢方薬局をのぞいたりと、楽しい夜の始まり始まりなのだ。

治安面で危ないと思ったことは一度もなく、とはいえ、一人で夜歩くようなことはしなかったけどね。

翌朝、これまた同期たちを誘って、包子を食べに!ホテルの朝食がついているけれど、現地の朝食を体験しないとね。それに、値段といったら、とても格安!せっかくだから、外に出て中国文化を体感しないとね。

北京の包子といったら、ここ!というほどの有名店であるらしい。4人で2種類の包子を頼み、美味しく頂く朝ごはんは、旅の楽しみの1つだよね。

とはいえ、ホテルに戻って、コーヒーだけ飲んでちょっと一息入れて、集合時間をまって病院へ。

2日目は、鍼灸科の外来。
病棟とは違って、次から次へと患者さんが出ては入りの連続で、休むまもなく、ひたすら治療のみ。

いったい何人の患者さんを診ているのだろうか。

ここでは、患者さんを遠くから見学する程度であった。おなかに鍼を打つのがこの病院の特徴らしく、おなかを五行に見立てて(あるチームは、八卦に見立ててと説明だったみたい)、鍼をうっていくのは、初めて見た。患部への治療方針もあるとは思われるが、ほぼ全員が腹部の鍼を受けていたのは、衝撃的であった。

また帯状疱疹が得意な先生なのか、半数以上が帯状疱疹の患者さんであり、また、顔面麻痺の患者さんも多く見られた。顔面にカッピングをして、青あざのようなマークをして帰宅している女性の患者さんを診た時は、日本ではたとえ治療であっても考えられない!と思ったり。顔に跡を残すなんて・・・中国と日本の違いは、プライバシーだけじゃなく治療方法も違うんだなと若干の知識と比較して感嘆したものだ!

また、モンゴル出身の先生がいたおかげで、火鍼を見ることができた。日本でも見たことがあったけれど、豪快にしている様には驚いた。やはり中国鍼灸は豪快な印象だ。

休憩後もひたすら見学。立ち見は腰が痛くなるけれど、ここでも、医師の方々は休憩すらしてなかった。すごいわ。病棟と違って、外来では研修生がいて、サポートしているけれど、そういえば、看護師さんがいなかったなぁ。患者さんが途切れることがなかったのは、ほんと驚いた。

ランチは、職員食堂にてお弁当を頂いた。食堂なので、ほかの人が何を食べているのか興味津々であったが、まずは与えられたものを頂いた。その後、本屋さんや医療機器やさんに連れて行ってもらった。途中、北京名物のお菓子やさんがあり、あまーいお菓子を購入。お餅だった。おじさんが販売していたが、もっと早く来てくれたら、種類がたくさんあったのに・・・と言われた。ま、仕方ないよね。また李さんが大好きだというちょっとした食べ物もあってね。おいしそうだったので、それを購入しようと思ったら、前の人が大量に購入していて、本屋の帰りに寄る予定でいったら、すでに売り切れ!なんてこったい!

私は鍼灸グッズを購入したかったので、医療機器やさんに。ほかの方は本屋さんへ!それぞれほしいものを購入しにいった。みなの興味がある程度、一致しているので、ここでの時間は大事だなと思ったり。あらかじめ欲しいものがわかっている人は、それを購入するなり、楽しい昼の人時であった。

でも、考えてみると、一般の人から見たら、妙な集団に見えるだろうなぁと。人体人形を持った人やカッピンググッズ、お灸や鍼など・・・医師でもない私たち普通の人が、オタクのように買っている姿に、なんだか妙に笑えた瞬間でもあった。でもま、オタクだからこそ、いや、中医学を学ぶ仲間だからこそ共有できる時間なのだ!とまた妙なことで感心したり。

午後は、血液腫瘍科。いわゆるがん患者さんが入院している病棟です。こころなしか、病棟がくらい。。。ま、電気が付いていないだけですが、患者さんによっては感染する人もいて、隔離されているひともいるので、ほかの病棟とは雰囲気が違っていました。

ここでは、ひたすら患者さんに質問。先生から脈や舌を確認するようにいわれ、あとはひたすら問診し、部屋に戻りました。(写真と研修した部署はちょっと違ってた!)

ここで・・・私たちは試練にさらされるのです。そう、四診した中で、自分が考える病名・弁証・治法・処方をいいなさいと!ここが一番、試練だったけれど、今思うと、一番、頭を使って勉強した気がする。

少し時間をもらって、それぞれが発表。他の人の視点を聞きつつ、はて、自分も同じと感じたり、いや、そうは思わなかったり・・・それぞれの見方がありますからね。

こうして意見と言い合う機会なんて、そういえば、授業ではなかったな!臨床だからこそ、こういったことができるんだ!と妙に感動して、嬉しくて、また楽しくてね。ない知恵絞って、苦しいはずなのに、目を閉じつつ、睡眠取り入れて、考えて、って時間でしたよ。

薬の処方も単味の薬を組み合わせ、入院しているので様子をみながら、日々処方を変えて治療していくというのは少し驚きでした(井上)

人と意見と交換でいるのはいいことで、これまた診方が違うし着眼点も違うのも、ありえること!幅広い視野を持つには、こういった臨床がもっとあるといいなぁと思ったり。今回の研修では、先生が通訳を介せずに直接、日本語で研修できたこともあって、するどい突込みもあり、うろたえ、冷や汗をかく。

方剤は、まったく浮かばなくて、自分の知識のなさに驚いたっけ。中薬単味だとこれかな?あれかな?とは思ったけれど、方剤となると、浮かばず・・・机上の勉強はすでに半年前に終わっていて、いかにそれから記憶力が低下しているか。。。資格は取ったはいいけれど・・・状態にならないようにしなくては!と思いつつ、今は、目の前の患者さんに対してどうするかを考える貴重な時間でもありました。

あーでもないこーでもないと議論白熱していたら、あっという間に時間が経過して30分以上もみなさんを待たせるという結果になっていましたよ。自由に自分の意見をもつことの重要さをひしひしと感じました。あらら・・・ごめんなさいね。集中しているって、こういうことをいうのね。他の仲間はどう感じていたかしら…

さて、授業が終わっていく先は、そう夕飯ですよね!これまた中華料理に繰り出していきましたよ~

少人数とはいえ、20名!同期も多く、これまた盛り上がる夜の部。6時間以上もたちっぱなしでいた人もいるだろうに、この元気はどこから来るのか???と不思議に思うけれど、ま、これが楽しいんだな・・・楽しい食を素敵な仲間で囲むと時間なんてあっという間なのであります。

ホテルに戻っても、同期たちと集まって復習したり、翌日の予定を立てたり。これまた楽しい時間!個室の人もいるけれど、同室の人との楽しい時間が過ぎていく夜もこれまた楽しい思い出なのであります。

翌朝、これまた同期たちと集合して、総勢10名くらいで、お粥などを食べに!みんなでいろいろと体験できるのはこれまた楽しいものだね。散策して、8時にはホテルを出発!そう、最後の研修であります。

最後は、婦人科!外来でしたよ。
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by jbucm | 2014-11-13 10:00 | 中医中薬専攻科 | Comments(0)
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