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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(九十二) 

霊枢・本蔵第四十七②

【原文】黄帝問于岐伯曰:人之血気精神者、所以奉生而周于性命者也①。経脈者、所以行血気而営陰陽、濡筋骨、利関節者也②。衛気者、所以温分肉、充皮膚、肥腠理、司開闔(関合)者也③。志意者、所以御精神、收魂魄、適寒温、和喜怒者也④。是故血和、則経脈流行、営覆陰陽、筋骨勁強、関節清利矣⑤。衛気和、則分肉解利、皮膚調柔、腠理緻密矣⑥。志意和、則精神専直、魂魄不散、悔怒不起、五藏不受邪矣⑦。寒温和、則六府化穀、風痺不作、経脈通利、肢節(体)得安矣⑧。此人之常平也。五藏者、所以藏精神血気魂魄者也。六府者、所以化水穀而行津液者也⑨。此人之所以具受于天也、無愚智賢不肖、無以相倚也⑩。

【注釈】①人之血気精神者、所以奉生而周于性命者也:人の血気精神は、正常な生理機能を維持するに仕える物質である。

②経脈者、所以行血気而営陰陽、濡筋骨、利関節者也:経脈は、血気運行の通路で、(経脈の中を運行される営気は)陰陽を養い、筋骨を濡潤し、関節を滑利するものである。「営陰陽」とは、営養物質を運び全身の陰陽を滋養する意味である。

③衛気者、所以温分肉、充皮膚、肥腠理、司開闔(関合)者也:衛気は、肌肉を温煦し、皮膚に営養を与え、腠理を滋潤し、毛穴の開闔を主導するものである。

④志意者、所以御精神、收魂魄、適寒温、和喜怒者也:志意は、精神を制御し、魂魄を収め、寒温の変化に適応し、喜怒の情緒を調節するものである。「志意」とは、内外環境に適応する精神・意識活動を制御・活応する働きである。

⑤是故血和、則経脈流行、営覆陰陽、筋骨勁強、関節清利矣:血脈が通暢であれば、気血も順調に周身を流れ、機体を営養し、それで筋骨は強く関節は滑利である。

⑥衛気和、則分肉解利、皮膚調柔、腠理緻密矣:衛気の機能が正常であれば、肌肉が滑潤で皮膚が柔軟し、腠理も緻密である。


⑦志意和、則精神専直、魂魄不散、悔怒不起、五藏不受邪矣:志意が専念であれば、精神が集中でき、思惟が敏捷し、魂魄が安定するから、悔みや怒りなどの情緒変化が起こらない、そして五藏が邪気の侵入に遭遇しない。

⑧寒温和、則六府化穀、風痺不作、経脈通利、肢節(体)得安矣:寒熱が調和であれば、六府が水穀を運化でき、風病や痺病などが発生しないから、経脈が通利で、肢体関節が円滑に動ける。

⑨五藏者、所以藏精神血気魂魄者也。六府者、所以化水穀而行津液者也:五藏は、精神血気魂魄を貯蔵するものである。六府は、水穀を伝化し津液を転送する者である。

⑩此人之所以具受于天也、無愚智賢不肖、無以相倚也:これらの機能は、先天に授け与えられものであり、人の愚・智・賢・徳などに関係ない。「無以相倚」とは、偏らないことである。

(次回へ続く)

(李)
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by jbucm | 2015-02-05 10:22 | 中医学 | Comments(0)
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