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益母草の由来

こんにちは、周です。今回は生薬―益母草の話です。

益母草は、シソ科Labiataeのホソバメハジキ Leonurus sibiricus L.など全草を乾燥したもので、婦人病治療に効果(母の益になる)のあることに由来し、坤草・茺蔚草とも呼ばれます。中国の各地に分布します。性味は辛・苦・微寒で、心・肝・腎経に帰経します。活血化瘀・利尿消腫作用があります。血脈阻滞の月経不調・経行腹痛および産後血滞の腹痛・悪露不尽に用いられます。婦科経産に最も適用し、要薬であります。跌打損傷の瘀血腫痛・小便不利・水腫・瘡癰にも有効します。

≪本草綱目≫に、こう記載してあります:破瘀破血、調経解毒。治胎漏産漏、胎衣不下、血暈、血風、血痛、崩中漏下、尿血、瀉血、疳痢痔疾、打撲内損瘀血、大便小便不通。

益母草の由来を紹介します。
十二歳の息子と母が居ました。十二年前の産後に母は病(瘀血腹痛)を患いましたが、貧困のため医者の診療を受けず、体質が徐々に虚弱になりました。ある日、息子が遠方の老郎中(年配の医者)の往診を要請しました。金が無く診療料の支払はできないが、老郎中は、あの子の孝心(親孝行)に感動されました。そして、あの子を連れて山へ行って薬草(のちに益母草と呼ばれるもの)を採集しました。以後、息子は母のため毎日山へ行き、その薬草を取り、煎じて母に飲ませました。10日も経たないうちに、母親の調子が良くなりました。
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附:茺蔚子
益母草の果実で、小胡麻・三角胡麻とも言います。効能は益母草とほぼ同じで、涼肝明目・益精養血作用があり、肝熱頭痛・目赤腫痛、肝腎不足による翳膜(角膜混濁)などに用います。
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by jbucm | 2015-03-02 09:30 | 中医学 | Comments(0)