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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(九十七)

素問・五蔵生成論篇第十④

【原文】生於心、如以縞裹朱;生於肺、如以縞裹紅;生於肝、如以縞裹紺;生於脾、如以縞裹栝樓実;生於腎、如以縞裹紫;此五藏所生之外栄也③。
色味当五藏:白当肺、辛;赤当心、苦;青当肝、酸;黄当脾、甘;黒当腎、鹹。故白当皮、赤当脈、青当筋、黄当肉、黒当骨④。

【注釈】③生於心、如以縞裹朱;生於肺、如以縞裹紅;生於肝、如以縞裹紺;生於脾、如以縞裹栝樓実;生於腎、如以縞裹紫。此五藏所生之外栄也:心に生気があれば、その顔色は白い絹に包まれた朱砂のようである;肺に生気があれば、その顔色は白い絹が覆ったピンク色のようである;肝に生気があれば、その顔色は白い絹が覆った紺色のようである;脾に生気があれば、その顔色は白い絹に包まれた栝樓実のようである;腎に生気があれば、その顔色は白い絹が覆った紫色のようである。これらは皆五臓の生気が顔に現れる栄えである。

 「縞」とは白い絹である。薄いから、これを使って包んだものは光沢があって、もとの色が透けて綺麗に見える。『類経・脈色類・三十七』は「凡そ、みな五臓に生じる正気の色で、五臓の気が充足して、その栄えが外に反映しているからである」と書いてある。

④色味当五藏:白当肺、辛;赤当心、苦;青当肝、酸;黄当脾、甘;黒当腎、鹹。故白当皮、赤当脈、青当筋、黄当肉、黒当骨:色、味と五藏との相応について、白色と辛味は肺に相応する;赤色と苦味心に相応する;青色と酸味は肝に相応する;黄色と甘味は脾に相応する;黒色と鹹味は腎に相応する。故に(五臓の外合五体では)白は皮に、赤は脈に、青は筋に、黄は肉に、黒は骨に相応する。

「当」とは、合、相応する意味である。『素問集注・巻二』には次のように説明している:「ここは、五臓生死の色を再度述べている。(五臓の色は)五臓の気による生成し、五臓の神気は五味による生成される」。

【説明】(前回と今回の分は)五色の死と生を論述している。五臓、五味、五色の相互関係は、五色が五臓の気の外栄で、五臓の気が五味による化生されることである。五味の摂取し過ぎること、或は摂取不足であることは、みんな五臓の気の盛衰に影響を与える。なお、五臓の気の盛衰は、五色で反映される。故に、五色の変化を観測することは、五臓の気の盛衰及びその病理変化を推測できる。この理論は、中医診断学の望診の理論基礎となっている、今でも中医の望診の際、従わなければならない基本原則である。

なお、色診の要領では、滋潤で光沢があり、色が表皮の下で見え隠れするのは生気のある反映である。もし枯れて光沢がなく、暗くて神気がないのは、五臓の気が衰弱している現れで、予後が悪いである。なお、五色が現れ過ぎ、含みが全然ない場合は、胃気が絶える徴候で、「真蔵象」といい、死亡の兆候である。


(李)
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by jbucm | 2015-03-19 10:28 | 中医学 | Comments(0)