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『黄帝内経』筆記 蔵象学説(一〇〇)

素問・五蔵生成論篇第十⑦

【原文】夫脈之小大滑濇浮沈、可以指別;五藏之象、可以類推;五藏相音、可以意識;五色微診、可以目察。能合脈色、可以萬全①。
  赤、脈之至也、喘而堅、診曰、有積気在中、時害於食、名曰心痺;得之外疾、思慮而心虚、故邪從之②。
  白、脈之至也、喘而浮、上虚下実、驚、有積気在胸中、喘而虚、名曰肺痺、寒熱;得之醉而使内也③。
  青、脈之至也、長而左右彈、有積気在心下支胠、名曰肝痺;得之寒湿、與疝同法;腰痛足清頭痛④。
  黄、脈之至也、大而虚、有積気在腹中、有厥気、名曰厥疝、女子同法;得之疾使四支、汗出当風⑤。
  黒、脈之至也、上堅而大、有積気在小腹與陰、名曰腎痺;得之沐浴清水而臥⑥。
  凡相五色之奇脈、面黄目青、面黄目赤、面黄目白、面黄目黒者、皆不死也⑦。面青目赤、面赤目白、面青目黒、面黒目白、面赤目青、皆死也⑧。

【注釈】①夫脈之小大滑濇浮沈、可以指別;五藏之象、可以類推;五藏相音、可以意識;五色微診、可以目察。能合脈色、可以萬全:脈象の小・大・滑・濇(しょく、渋脈)・浮・沈などは医者の指で鑑別できる;五藏の機能が外部での表しは類似する表現を比べ、推測できる;五藏各自の音声は医者の会得で識別できる;五色の極わずかな変化は医者の目で観察できる。診察の際、脈と色両者合わせて分析できると、萬全を期することができる。

②赤、脈之至也、喘而堅、診曰、有積気在中、時害於食、名曰心痺;得之外疾、思慮而心虚、故邪從之:赤色が現れ、脈が疾で有力であれば、診断は中脘に邪気が積滞される、よくある症状は飲食に影響される病名は「心痺」という;この病気は外邪の侵襲によるものだが、思慮過度で心気虚弱になったため、邪の侵入ができ、発病する。ここの「喘」とは脈が速い、心気不足の表現であるが、「堅」とは堅固で、邪実の表現である。

③白、脈之至也、喘而浮、上虚下実、驚、有積気在胸中、喘而虚、名曰肺痺、寒熱;得之醉而使内也:白色が現れ、脈が疾で浮であれば、上虚下実である、故に驚きやすい、これは病邪が胸中に積滞し、肺を迫り喘ぎ、もともと肺気が虚弱である、病名は「肺痺」である、時に寒熱が発生する、特に醉っているとき房事することで誘発される。

④青、脈之至也、長而左右彈、有積気在心下支胠、名曰肝痺;得之寒湿、與疝同法;腰痛足清頭痛:青色が現れ、脈が長く、左右が指を打つものは、邪気が心下に積滞し、脇肋を突っ張ることであり、病名を「肝痺」という;寒湿によるものが多い、「疝」(ヘルニア)の形成と同じ病理で、主な症状は腰痛、足の冷え、頭痛などである。「胠(きょ)」は脇のことである。

⑤黄、脈之至也、大而虚、有積気在腹中、有厥気、名曰厥疝、女子同法;得之疾使四支、汗出当風:黄色が現れ、脈が虚大であれば、病邪が腹中に積滞であり、逆気が発生する、病名は「厥疝」、女子も同じような情況がある;多くの場合は激しい運動後汗が出ているときに風に当たり発病する。

⑥黒、脈之至也、上堅而大、有積気在小腹與陰、名曰腎痺;得之沐浴清水而臥:黒色が現れ、尺脉の上の脈が有力であれば、邪気が小腹部及び陰器に積滞であり、病名は「腎痺」である;多くは冷たい水でシャワーを浴びたあと寝ている時に風に当たり発病する。

⑦凡相五色之奇脈、面黄目青、面黄目赤、面黄目白、面黄目黒者、皆不死也:凡そ、五色を観察のとき、顔が黄・目が青、顔が黄・目が赤、顔が黄・目が白、顔が黄・目が黒の者は、皆不死の色である。黄色みを帯びた顔色は「土気」がまだ存在しているシンボルである。

⑧面青目赤、面赤目白、面青目黒、面黒目白、面赤目青、皆死也:顔が青・目が赤、顔が赤・目が白、顔が青・目が黒、顔が黒・目が白、顔が赤・目が青などの者は、皆死亡の徴候である。黄色みを帯びない顔色は「土気」が衰えたシンボルである。(続く)

(李)
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by jbucm | 2015-04-23 10:00 | 中医学 | Comments(0)
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