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『黄帝内経』筆記 病因病機学説(十六) 

霊枢・五変第四十六⑥

【原文】黄帝曰:余聞病形、已知之矣、願聞其時①。少兪答曰:先立其年、以知其時、時高則起、時下則殆②、雖不陷下、當年有衝通、其病必起③、是謂因形而生病、五変之紀也④。

【注釈】①余聞病形、已知之矣、願聞其時:病形に関する情況は、もう知っているが、疾病と時令の関係を聞きたい。

②先立其年、以知其時、時高則起、時下則殆:まず年間の気候概況を把確立し、あとは各時令の気候を把握できる。その気候が疾病に有利であれば、病気は良くなる;その気候が疾病に不利であれば、病気は悪くなる。
「時高則起、時下則殆」に対しての注釈はいくつあるが、ここでは、『類経・疾病類・七十六』に従います。「時高」は客気が主気を勝ち(生旺之時)、順である、或は気候の変化がほぼ正常であること;「時下」は主気が客気を勝ち(衰克之時)、逆である、或は気候の変化が激しいであること。なお、「起」は治癒の意味で、「殆」は危険の意味である。『素問・至真要大論』にも「主勝逆、客勝従」と記載され、『五運行大論』では「気相得則和、不相得則病」と書かれてある。

③雖不陷下、當年有衝通、其病必起:ある時令の気候変化は激しくないが、もしある体質の人がその年の気候に適応できないなら、必ず病気が起こる。

④是謂因形而生病、五変之紀也:つまり、身体の素質が異なるため、各種の疾病が発生する。これは五変の綱要である。「形」は「風厥・消癉・寒熱・痺・積聚」に罹りやすい五種類の体質を指す。「因形而生病、五変之紀」は本篇のまとめと言葉である。


【説明】本段は、疾病の発生と変化が人の体質に関係するだけではなく、その年或はその時の気候にも関係あると闡明した(疾病と運気)。故に、「先立其年、以知其時」は、全面的に病状を把握できる。

まとめ:本篇は、五種類病変の機理及び症状についての討論に通じて、体質と発病、体質と病変、気候と発病などの関係から、「内因が主である」という発病観を闡明した。これは、『内経』の体質理論の組成部分であり、中医の病理学の重要な内容でもある。

体質について、本篇はただ病理的角度から論述しているから、『内経』の体質理論を全面的に把握するには、ほかの篇に合わせて勉強しなければならない。なお、体質は疾病の発生と変化に重要な影響があるが、体質と正気は違う概念である。二者は関連性があるが、区別もある。

本篇は、体質改善することは疾病予防への重要性も示してる。

では、次回からは、『霊枢・百病始生』を勉強しましょう。

(李)
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by jbucm | 2015-12-03 10:20 | 中医学 | Comments(0)
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