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『黄帝内経』筆記 病因病機学説(三十五)

こんにちは、三が月ぶりに黄帝内経の筆記を更新いたしました。こちらを読む前に、前回、12月19日の内容を復習しましょう。

素問・至真要大論篇第七十四(選び出す)⑥

【説明】一、本段は、勝気と復気の変化の原因及び規律について、「夫気之生、与其化衰盛異也」と述べている。時令が至らずに気が至る、或は時令が至っているのに気が至らず、勝気と復気が発生する。一般的に勝気が先で復気が後で発生する。勝気は復気の原因で、復気が勝気の結果である。勝気が盛んであれば復気も盛んになる;勝気が虚弱であれば復気も衰弱であり、勝気が緩和であれば復気も緩和である。これは天地変化の規律である。また、原文に「寒暑温涼盛衰之用、其在四維」と説明している。故に、慎重に四維の変化を察知すれば、勝復の発生も推測できる。

なお、より全面的に勝気と復気の概念や、発生の規律、及びそれによる発病の変化と勝復を応用した治則などを把握するには、本篇の上文及び『素問・気交変大論』などを参照して勉強したほうが良いでしょう。

二、本節は、脈象は四時の気候変化に応じるべき、応じないのは病脈になると説明してある。人は自然界と統一している整体であり、自然界の四時気候の変化は、万物の生・長・化・収・蔵に関わるだけではなく、人体臓腑の盛衰にも影響を与える。人体気血の運行は脈象で反映する。そのため、四時脈象の変化は疾病の診断に繋がる。たとえば、秋の脈に澀であるが数象がなければ、気化不利であり、四塞に属す;秋の脈に数象がで過ぎるとなると、気候の交通がなり過ぎでこれも非時の脈である;四時の脈象が乱れる場合は、乗侮現象が発生し、気脈が乱れている;季節が過ぎでもその脈象が二度と至るのは、その母気が強すぎる兆候である;季節がまだ過ぎでないが、その主脈が先に消えるのは、本気が不足し、来る気(次の季節の気)があり過ぎることである;季節が過ぎでもその脈象がまだ去らないのは本気が有余で、来る気(次の季節の気)が不足していることである。上記のいずれも病脈である。

(李)


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by jbucm | 2017-03-21 11:56 | 中医学 | Comments(0)