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八綱弁証 (表裏弁証)

こんにちは、李です。
今回は、八綱弁証の表裏弁証(ひょうりべんしょう)の話です。

表裏弁証とは、病気が皮毛・肌膚・経絡など体表に近い部位、即ち表(ひょう)にあるのか、臓腑・血脈・筋骨など体の深い部位、即ち裏(り)にあるのか、推測することです。
簡単に言えば、六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)の邪気が体に侵入してから初期の証候を表証(ひょうしょう)といいます。
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六淫の邪気による中期以降の証候、或は、邪気が直接体の中に入る(直中・じきちゅう)、或は、臓腑・気血津液の失調による証候を裏証(りしょう)といいます。
症状から弁別すると、表証の主な症状は、発熱悪寒(悪風)・頭身痛・舌苔薄白・脈浮などで、場合によって、鼻づまり・鼻水・のどの痒みと痛み・咳などの症状も兼ねます。
裏証の症状は、発病の部位によってさまざまです。これを把握するには、臓腑弁証の勉強が必要となりますので、今回は省略します。
 
表証と裏証は互いに変化したり、同時に現れたりすることがあります。 一般的に、表証はそのまま治りますが、体が弱い・邪気が強すぎる、或は、誤った治療をすると、邪気が裏に入って、裏証となるケースもあります。
裏証の場合は、邪気が表に出されて、病気が快復傾向になるケースもあれば、他の方法で治療されるケース(臓腑・気血津液の失調の場合)も多いです。
 
なお、半表半裏証(はんひょうはんりしょう)というのもあります。これは、病邪が表と裏の間で抗争していることで、つまり、外邪が表から裏へ伝入する最中、或は裏から邪気が表に透達する最中のことです。特徴的な証候は寒熱往来(かんねつおうらい)で、胸脇苦満・心煩・吐き気・食欲がない・口苦咽乾・眩暈・脈弦なども兼ねます。
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by jbucm | 2007-09-14 09:05 | 中医学 | Comments(0)