気血津液と臓腑の話⑤

こんにちは、李です。
気の病証(気病の弁証)について、話を致します。
気の病証は、気虚証類(気陥証を含む、気の不足による一連の病証)、気滞証(気の巡りが悪い事による病証)、気逆証(気の昇降運動が失常となる病証)などがあります。

1、気虚証(ききょしょう)
気虚証とは、気の推動、温煦、気化、固摂、防御などの機能の衰弱によって、臓腑組織の機能減退となる証候です。原因は慢性病や食事の不摂生・過労或は運動不足・加齢などです。

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顔色が萎黄(くすんで黄色っぽい)・疲れやすい・倦怠感・体に力が入らない・話し声が低い・やる気が出ない・めまい・立ちくらみ・動くとすぐ汗が出る・風邪を引きやすい・淡舌と白い舌苔、虚で無力な脈など全身の機能低下の証候が見えます。心・肺・脾・腎・胃などの臓腑の気虚証が良く見られます(臓腑のところで詳しく紹介いたします)。気虚証の治療法は、気を補うという方法で、補気(ほき)と言います。

2、気陥証(きかんしょう)
気虚証(特に脾気虚証)が更に進む、或は重力労働が続くと、前回話しました脾気の作用の一つである上昇(昇提)作用が弱くなり、お腹が張ったり、慢性の下痢。内臓を一定位置に保つことができなく、胃下垂、子宮下垂や脱肛などの内臓下垂になったりという症状がみられます。勿論、気虚証の症状もまだあります。これは、気陥証と言い、脾気下陥証(ひきかかんしょう)、中気下陥証(ちゅうきかかんしょう)とも言います。気陥証の治療は、補気と同時に益気(えっき)、昇提(しょうてい)という上に持ち上げる機能を強化することです。気虚証と気陥証は皆虚証です。
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by jbucm | 2007-11-09 09:00 | 中医学 | Comments(0)

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