気血津液と臓腑の話⑯

こんにちは、李です。今回から、二回に分けて、津液の弁証について話をいたします。

 津液の病変は各種病因の侵入によって生じたり、臓腑機能の異状によって形成されます。津液が不足すると、傷津、脱液が現れ、滋養濡潤と陽気の調節作用ができなくなります。輸布、排泄に障害があれば水液の停集を招き、痰飲、水腫等が現れ、臓腑機能に影響します。

津液不足:津液不足とは、体内津液が虧少され、臓腑組織が津液の滋潤濡養を失却したことによって現れる証候を指します。その損傷度が軽い者は一般に傷津、津虧と呼ばれますが、重い者は脱液と呼ばれます。津液不足、滋潤作用喪失の多くは燥化からくるので、それは燥証(そうしょう)の範畴にも属します。津液は体内陰液の重要な構成部分であるので、津液不足は陰虚にまで発展し、陰虚(いんきょ)にも帰属されます。

臨床表現は:口燥咽乾、唇焦か唇裂、眼窩凹陥、皮膚が乾燥してつやを失う、口渇による飲水、小便短少、大便乾結、舌紅少津、脈細数です。
 
水液停集:臓腑の気化(代謝)異常により、水液を正常に輸布、排泄できず、水液が体内に滞って病理性の物質が生産されます。この病理性物質は水腫や痰飲などになります。

水腫とは、肺脾腎の水液輸布機能が異常となり、水液が肌膚に滞って現れる病症です。臨床では陽水陰水の二種類に類別します。

陽水、は、外邪の侵入により、病程は短く、実証に属します。水腫の多くは陽水です。
臨床表現は、頭面浮腫、眼瞼から始まり、迅速に全身に及び、小便短少、皮膚が薄くぴかぴかする。常に悪風、悪寒、発熱、肢体痛楚、咽喉痛等を伴い、苔は白く、脈は浮緊。或いは全身水腫で、勢いはかなり緩慢で、押すと指まで埋まり、肢体に沈重なだるさがあり、小便短少、脘腹痞悶、納呆、泛悪欲吐、舌苔白膩、脈は濡で緩。  

陽水に対して、陰水は長期の病で体力が弱り、脾腎の陽気が虚衰している虚証の水腫に属します。
臨床表現は、腰以下が甚だしく、押すと凹陥したまま、小便短少。脘悶腹脹、細呆便溏、神倦肢困、畏冷喜温、腰膝冷痛、四肢厥逆。顔色は青白く、舌は淡胖、苔は白滑、脈は沈遅で無力。
(次回へ続く)
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by jbucm | 2008-02-29 09:11 | 中医学 | Comments(0)

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